「巡回」と「パトロール」にはどのような意味の違いがありどういった形で使い分けられているのでしょうか。
今回は、「巡回」と「パトロール」の違いを解説します。
「巡回」とは?
「巡回」とは、「特定の目的のために各地を順番に巡って移動すること」を意味する言葉です。
「巡回」の使い方
目的を達成するための移動を表す言葉で、複数の場所を順番通りに巡って移動する行為を表します。
基本的に巡る場所や移動ルートが事前に決められていて規定のルートを順番通りに回って移動する行為を指しますが、ある特定の区域全体を移動範囲に設定し具体的な場所や順番を決めず区域内を回って歩く行為も「巡回」と呼びます。
「パトロール」とは?
「パトロール」とは、「犯罪やトラブル防止のため一定区域内を見回ること」を指す言葉です。
「パトロール」の使い方
犯罪やトラブルを防ぐ目的で行われる治安活動の一種です。
区域各所を監視することで犯罪やトラブルをいち早く発見し大事になる前に対処します。
一般的には警察や軍隊など公的に認められた治安担当者による活動を指しますが、ビルのガードマンや町内会の夜回りなども「パトロール」の一種です。
「巡回」と「パトロール」の違い
「巡回」と「パトロール」の違いは「目的」です。
「巡回」は美術館にある展示物を見て回ったり担当する自動販売機を順番に回って商品を補充したりなど目的や活動内容を問わず各地を順番に巡ることを意味するのに対し「パトロール」は不審者の発見や安全確認など治安維持を目的に行われる見回り活動を指します。
「パトロール」は「巡回」のうち治安を目的にした活動を指す言葉です。
「巡回」の例文
・『案内に従い館内を巡回する』
・『移動販売者が町内を巡回する』
「パトロール」の例文
・『パトロール中に不審物を発見した』
・『パトロールは朝晩2回行われている』
まとめ
「巡回」と「パトロール」は目的の違いで区別されます。
広く使われている言葉なので違いを正しく認識しておきましょう。