「塵埃」と「粉塵」はそれぞれどのようなものを指し、何を基準に区別されているのでしょうか。
今回は、「塵埃」と「粉塵」の違いを解説します。
「塵埃」とは?
「塵埃」とは、「ちりとほこり」のことです。
「塵埃」の使い方
捨てるしかない不要物のことを「ごみ」といいます。
ごみのように全く役に立たず不要物でしかないもののうち小さいものを「ちり」といい、汚れの原因となる不要物の中でも繊維質が集まってできるふわふわしたかたまりが状態「ほこり」といいます。
ちりとほこりを合わせた言い方が「塵埃」です。
本来は掃いて片付ける細かなごみ全般を指す言葉ですが、全く役に立たず取るに足りない無価値なものの例えとしても使われています。
「粉塵」とは?
「粉塵」とは、「空気中に舞い散るほど細かく砕かれた粒子状のごみ」を表す言葉です。
「粉塵」の使い方
役に立たないごみの中でも特に細かく砕かれ空気中に舞うほど小さい粒子の状態にあるものを指します。
細かい汚れがたくさんある場所で歩くと汚れが空気中に舞い散り目で見てわかるほど汚染されますが、そのような空気の汚染原因になるほど細かく砕かれ粒子状になったごみが「粉塵」です。
一般的には金属加工の際に出る非常に細かい削りカスや解体工事の際に舞い散る建材の粒子など、呼吸すると空気と一緒に吸い込んでしまうほど小さな粒子サイズのごみを指して「粉塵」と呼んでいます。
「塵埃」と「粉塵」の違い
「塵埃」と「粉塵」の違いは「大きさ」です。
「塵埃」は視認できて掃き掃除で片付けられる程度の小さいちりやほこりを指し「粉塵」は粒子サイズで空気中に漂うほど小さいごみを指す、という違いで区別されます。
「塵埃」の例文
・『塵芥を集めて捨てる』
・『大自然の前では人の考えなど塵芥に等しい』
「粉塵」の例文
・『粉塵を収集する装置』
・『粉塵が立ち込めている』
まとめ
「塵埃」と「粉塵」は大きさの違いで区別されます。
同じ物質でもサイズによって呼び方が変わるので知っておきましょう。