「人事委員会」と「公平委員会」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「人事委員会」と「公平委員会」の違いとは?違い

この記事では、「人事委員会」「公平委員会」の違いを分かりやすく説明していきます。

「人事委員会」とは?

人事委員会は、じんじいいんかいと読むべき言葉です。

漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、人間に関する事柄や人が行うべき事柄等の意味を持っている人事の漢字に、複数の委員からなる合議制の機関といった意味を有する委員会の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。

以上の事から人事委員会は、都道府県及び政令指定都市、或いは人口15万人以上の市が地方公務員法を基にして設置する、地方公務員のための人事行政機関を示すのです。

専門的な立場で、人事行政に関する事務処理等を行う機関となっています。


「公平委員会」とは?

公平委員会は、こうへいいいんかいと読むのが正解な言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、依怙贔屓や偏りがないといった意味の公平の漢字に、委員による会議とか委員達で構成される組織といった意味がある委員会の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

故に公平委員会は、地方公務員法により規定された、職員の勤務条件に対する措置要求や不利益処分等を審査して、対処を行う機関を表すのです。

政令指定都市を除き、人口15万人以上の市は必ず、人事委員会か公平委員会を置く事になりますが、和歌山市以外の全ての市はこの公平委員会を設置しています。


「人事委員会」と「公平委員会」の違い

人事委員会と公平委員会の漢字表記を比較してみると、人事と公平という漢字の違いがある事を発見可能です。

所がその後に続く委員会の漢字は同じであり、どちらも地方公務員法に基づいて設置すべき、地方公務員のための機関となっています。

というのも人口15万人を以上の市や特別区は、必ず人事委員会か公平委員会を置く必要があるのです。

ただし人事委員会には、職員の競争試験や選考の実施、職員の研修を行ったり、その他の人事行政全般に関する調査、立案、企画といった権限があるものの、公平委員会にはそれらの権限はありません。

まとめ

2つの言葉は共通する漢字がある上に、どちらも地方公務員のための機関を指し示すのです。

そもそも地方公務員法により、人口15万人以上の市や特別区には、人事委委員会か公平委員会を設置する決まりとなっています。

そのため似た様な機関と言えますが、人事委委員会は、職員の競争試験や選考の実施、職員研修の実施やその他の人事行政全般の調査等の権限を有していますが、公平委員会はそういった権限はありません。

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