運勢に関係する言葉として「八方塞がり」と「厄年」があります。
この2つはそれぞれどのような意味で何が違うのでしょうか。
今回は、「八方塞がり」と「厄年」の違いを解説します。
「八方塞がり」とは?
「八方塞がり」とは、「どの方角も凶相で何をしても悪い結果を招いてしまうこと」を意味する言葉です。
「八方塞がり」の使い方
陰陽道では方角から運勢を見通し行動や決断の指針にします。
運勢の良い方角に引っ越したり旅行先を決めたりなど方角による吉凶の違いを利用しますが、ごくまれにどの方向にも吉相が見えず全ての方角が凶相になる状況も存在します。
陰陽道において方角を区分する八方向全てが凶相で悪い結果しか予測できない状況を表す言葉が「八方塞がり」です。
本来は全て悪い状況に置かれている運勢を表す言葉ですが、悪い結果しか期待できない状況から転じて「打つ手がなく事態を打開できないさま」という意味で広く使われています。
「厄年」とは?
「厄年」とは、「人生の中で運勢が悪いとされる特定の年齢」を指す言葉です。
「厄年」の使い方
陰陽道に由来するとされる運勢の考え方のひとつで、運勢が下がり不幸に見舞われやすくなる得敵の年齢を指します。
男性は24歳、41歳、61歳で女性は18歳、32歳、36歳、61歳が「厄年」に当たります。
「厄年」に当たるちょうどの年齢を「本厄」といい、本厄の前年が「前厄」で本厄の次の年が「後厄」です。
前後を合わせた合計3年間は特に不幸に見舞われやすい、と考えるのが「厄年」の基本です。
「八方塞がり」と「厄年」の違い
どの方角にも凶相しかなく幸運を期待できない状況が「八方塞がり」で、運気が低下する特定の年齢が「厄年」という違いで区別されます。
「八方塞がり」は星の巡りにより訪れるので人によっては「八方塞がり」と「厄年」が重なってしまうこともあります。
まとめ
「八方塞がり」と「厄年」はどちらも科学的根拠はありませんが信じてお祓いや祈祷を受ける人も少なくありません。
それぞれの違いを正しく理解して区別しましょう。