この記事では、「乳母車」と「ベビーカー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「乳母車」とは?
乳母車とは、赤ちゃんや幼児を乗せて運ぶ手押し車のことをいいます。
乳母車はヨーロッパで13世紀頃に誕生しました。
日本に伝わったのは明治時代で、福沢諭吉がアメリカから持ち帰った乳母車が始まりとされます。
昔は高価なものだったので、裕福な一部の家庭でしか使われませんでした。
大型で装飾も華やかだったといいます。
その後、コンパクト化され庶民の間にも普及しています。
現在はベビーカーと呼ぶことが多いです。
「ベビーカー」とは?
ベビーカーとは乳幼児を乗せて移動するためのアイテムで、A型とB型の2種類があります。
これはSG基準と呼ばれる安全性を示す基準に基づいて分類されています。
A型は生後1か月から使用できるベビーカーで、背もたれの角度は最も倒した状態で150°以上となります。
対面と背面の両方に対応しているものが多く、切り替えることができます。
B型は生後7か月頃から使えるベビーカーで、背もたれはA型ほど深く倒れません。
A型よりも軽く、持ち運びに便利です。
安全ベルトが付いていて、折りたためるようになっています。
「乳母車」と「ベビーカー」の違い
乳母車とベビーカーは同じものなので、違いはありません。
昔は乳母車と呼んでいましたが、最近ではベビーカーと呼ぶことが多いです。
昔の大きくて箱型のものを乳母車と呼び、赤ちゃんを腰かけた状態で乗せる最近のものをベビーカーと呼んで区別することもあります。
昔の乳母車には収納スペースがなく、荷物を収納することはできませんでした。
また、折りたためるようにもなっていません。
ベビーカーには荷物をしまえるスペースがあるのが一般的で、折りたたむこともできます。
まとめ
乳母車とベビーカーは同じものなので、違いはありません。
ただし、昔の大型で折りたためないものを乳母車と呼び、最近のコンパクトで折りたためるものをベビーカーと呼んで区別する場合もあります。