対となる2つの気象現象について詳しく解説!
この記事では、「ラニーニャ現象」と「エルニーニョ現象」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラニーニャ現象」とは?
ラニーニャは女子を意味するスペイン語。
エルニーニョが男子を示す事から対を成す言葉だと言っていいでしょう。
「エルニーニョ現象」が発現した翌年から数年に渡って日付変更線から南米チリ・ペルー沿岸域の海水温度が低下するものです。
「エルニーニョ現象」は異常気象の発生に大きな影響を与えると言いますが、その真逆の気象現象が起きるのが常だと言えるでしょう。
その反面海水温度が平年時から2〜3度も下がった例は現状ではありません。
「エルニーニョ現象」とは?
何らかの要因で太平洋の赤道海流が弱まり、日付変更線から南米チリ・ペルー沿岸付近にかけての水温が高くなる現象。
今年2023年も「エルニーニョ現象」発生確率は80%と発表されており、夏は多雨、猛暑の予想がされています。
実のところ東太平洋型と中央太平洋型の二種類があるうえに、異常気象との関連性は言及されるもの気温の上昇下降については諸説あるのが本当のところだと言えるでしょう。
気象現象以上に話題になるのはサンゴの白化。
海水温度の上昇により絶滅種はもとより珊瑚礁の消滅が大規模「エルニーニョ現象」の時に話題になります。
その他の海洋生物にも大きなダメージを与えるのは間違いありません。
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「ラニーニャ現象」と「エルニーニョ現象」の違い
「ラニーニャ現象」と「エルニーニョ現象」の違いを、分かりやすく解説します。
後者の後に必ず発生するのが前者の特徴だと言っていいでしょう。
しかもそれは持続性があるのが特徴だと言っていいでしょう。
つまり異常気象の影響を受けるリスクは当該地域の方が続くのは間違いありません。
しかし20世紀最大のエルニーニョ現象は海水温度が3. 6度上昇したのは有名な話。
それに対して翌年「ラニーニャ現象」で海水温度がそれほど下がった訳ではありません。
力学的なメカニズムで発生するため、今後も極端に海水温度が突出して下がるものは起こらないと言われています。
まとめ
「ラニーニャ現象」と「エルニーニョ現象」は対となっている現象ですが、1年ずつ交互に発生する訳ではなく、前者は突出して海水温度が下がる訳ではなく、やんわりと持続するのが特徴。
後者は時として大規模なものが発生するのが特徴だと言えるでしょう。
1997年、2015年の発生時には海洋生物のサンゴ種で絶滅が起きています。