この記事では、「ある」と「いる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ある」とは?
「ある」は漢字で(有る)(在る)とふた通りの表記があり、物や事柄がそこに存在しているとの意味で使われています。
日常生活でこの「ある」は頻繁に使用されいます。
またロボットは「物」ですが人間の形をしたロボットの場合は「ロボットがいる」と「ある」ではなく「いる」使うこともあります。
「いる」とは?
「いる」は漢字で(居る)と表記します。
人や動物などの生き物がそこに存在して居るとの意味で使われます。
しかし植物に「いる」は使用しません。
その理由ですが、植物は基本的に動かないからです。
「いる」は自らの意思で動くものに使われます。
「ある」と「いる」の違い
「ある」と「いる」の違いを、分かりやすく解説します。
日本語を習って居る外国人の中にはこの「ある」と「いる」の使い分けが上手くできない人もいます。
例えば英語では「ある」と「いる」の違いがなく、人間も物も「there is」でその存在を表せます。
There is a old women(老婆が1人いる)とThere is a book(本が一冊ある)がその一例です。
人と物ですが、同じ「there is」を使っています。
また「池に魚がいる」と「まな板の上に魚がある」と同じ生物でも「ある」と「いる」の両方を使うことがあります。
これは池の中の魚は「動く生物」と見なされていますが、まな板の上の魚は「動かない食材」として見なされているからです。
「ある」の例文
・『このプロジェクトには多くの問題がある』
・『新しくオープンしたスーパーマーケットには、世界中からの食材がある』
「いる」の例文
・『両親は日曜日の午後は必ず家の中にいる』
・『あの森には野良犬がいるらしい』
まとめ
私たち日本人は、ほとんどの人が「ある」と「いる」を意識せずにきちんと使い分けています。
しかし母国語で物と生物の存在を表す言葉が同一である人にとっては、「ハワイには友達があります」のように、「ある」と「いる」を間違えて使うことがしばしばあります。
もしこのような人たちに「ある」と「いる」の違いを聞かれた時には、きちんと説明できるようにしておきましょう。