この記事では、「防止」と「予防」の違いを分かりやすく説明していきます。
「防止」は「ぼうし」と読みます。
意味は「既に起こっていることに対して、これ以上悪化しない様に食い止めること」です。
既にどこかで起きている事態を、ある地点で留めて収めようとすることを表します。
「防止」の言葉の使い方
「防止」は名詞として「防止する・した」「事故防止」などと使われます。
「防」は「ふせ(ぐ)」とも読み「くいとめる」「そなえる」「まもる」という意味、「止」は「と(める)」とも読み「じっとして動かない」から転じて「活動をやめる」「ひきとめる」という意味、「防止」で「活動しているものをくいとめること」になります。
基本的に、あることが既に生じて進行している時に使われます。
「予防」とは?
「予防」は「よぼう」と読みます。
意味は「悪い事態が起こらない様に、前もってまもること」です。
そのことが起きると悪い事態に発展することから、起きない様に対策してやり過ごすことを表します。
「予防」の言葉の使い方
「予防」は名詞として「予防する・した」「予防注射」などと使われます。
「予」は「あらかじ(め)」とも読み「前もって」「事前に」という意味、「防」は「くいとめる」「そなえる」「まもる」という意味、「予防」で「悪い事態が起きない様に、前もって備えまもること」になります。
基本的に、まだ自分のところでは起きていないことに使われます。
「防止」と「予防」の違い
「防止」は「活動しているものをくいとめること」です。
「予防」は「悪い事態が起きない様に、前もって備えまもること」です。
「防止」の例文
「防止」の例文は以下の通りです。
・『チェック体制を強化してミス防止に努める』
・『交通事故防止のキャンペーンを行う』
「予防」の例文
「予防」の例文は以下の通りです。
・『風邪は手洗い・うがい・マスクで予防する』
・『火災予防のために注意喚起する』
まとめ
今回は「防止」と「予防」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。