この記事では、「グロテスク」と「グロッキー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「グロテスク」とは?
グロテスクとは、気味が悪くて異様なさまをいいます。
英語のgrotesqueをそのまま日本語読みした言葉で、「奇怪な、異様な」と訳されることが多いです。
イタリア語のgrottaが語源とされ、grottaは地下にある墓所や洞窟のことを指す言葉でした。
古代ローマ時代の人の体や動物の体、植物などを複雑に組み合わせた装飾が洞窟で発見されたため、その曲線模様の美術様式をグロテスクと呼ぶようになったのです。
そこから風変りで歪んだ形を指すようになり、異様なものを表すようになりました。
「グロッキー」とは?
グロッキーとは、疲れてふらふらな状態のことをいいます。
元々はボクシングで使われていた言葉で、対戦相手から攻撃を受け試合を続けることが難しいほどふらふらになった状態のことを指していました。
それがボクシング以外でも使われるようになったのです。
英語のgroggyを日本語読みした言葉ですが、正しい発音だとグロッギーになります。
ただし、日本ではグロッキーという言い方が定着しています。
また、グロッキーは泥酔状態のことを指す場合もあります。
「グロテスク」と「グロッキー」の違い
グロテスクとグロッキーにはどちらも「グロ」と付いていますが、語源や意味など全く違う言葉です。
グロテスクは気味が悪くて異様なさまを表す言葉で、グロッキーは疲れてふらふらな状態を表す言葉になります。
グロテスクの語源はgrotesquで古代ローマ時代の美術様式を表す言葉でした。
それに対してグロッキーの語源はgroggyで、ボクシング用語でした。
まとめ
グロテスクは気味が悪くて異様なさまを表す言葉で、グロッキーは疲れてふらふらな状態を表す言葉です。
どちらにも「グロ」とついていますが、語源や意味などは全く違っています。