病人や怪我人を急いで運ぶ時の表現として「救急搬送」と「緊急搬送」があります。
2つの言葉はどのような基準で使い分けられているのでしょうか。
今回は、「救急搬送」と「緊急搬送」の違いを解説します。
「救急搬送」とは?
「救急搬送」とは、「病人や怪我人を救急車で医療機関に運び送ること」を意味する言葉です。
「救急搬送」の使い方
急病人やに怪我人など直ちに治療する必要がある人を救急車や救急ヘリなどの救急用交通手段で医療機関に運び送ることを表します。
「緊急搬送」とは?
「緊急搬送」とは、「病人や怪我人などを急いで医療機関に運び送ること」を意味する言葉です。
「緊急搬送」の使い方
一刻も早く治療する必要があると判断された人を急いで医療機関に運び送ることを表します。
「救急搬送」と「緊急搬送」の違い
「救急搬送」と「緊急搬送」は明確な違いがある言葉ではなく同じ意味で使われることもあります。
一般的な使い分けの基準としては「緊急性」で使い分けます。
「救急搬送」は救急車や救急ヘリなどの手段を用いて医療機関に治療が必要な人を運び送ることを表す言葉なのに対し「緊急搬送」はただ運び送るだけではなく緊急であることを強調した表現です。
救急車が出動しても救急隊員の判断によっては症状が軽くそれほど慌てる必要がないとみなされることもあります。
そのような慌てて運ぶ必要がない場合でも治療のため救急車で病院に搬送されれば「救急搬送」として扱われます。
「緊急搬送」は急いでいることが重要なポイントです。
心肺停止や意識不明など急いで治療しないと命の危険がある人を運ぶことを表す言葉なので自家用車など救急車を利用せずに運び送る場合でも「緊急搬送」に当たります。
「救急搬送」の例文
・『救急搬送で一命を取り留めた』
・『感染者の急増で救急搬送が追いつかない』
「緊急搬送」の例文
・『緊急搬送され即手術となった』
・『搬送されたが大事には至らなかった』
まとめ
「救急搬送」と「緊急搬送」は明確な違いはありませんが慣習的に区別されています。
同じ意味で使われるれることも多いのですがどのようなニュアンスで使っているのかに注意して区別してください。
