この記事では、「財務会計」と「管理会計」の違いを分かりやすく説明していきます。
「財務会計」とは?
「財務会計」とは企業の外に属する利害関係者に状況を説明するための会計です。
企業には利益から配当を渡す必要がある株主や、借入金を返済する必要がある銀行のような債権者など、自社の懐事情や経営の状況を報告しなければならない相手がいくつかあります。
そういった相手に対して我が社のこれまでの支出はこうで収入はこうですよと説明するための会計が財務会計です。
企業は必ず税金を納める必要がありますが、その相手である税務署に経営状況を伝えるためにも使われるので、企業を経営するなら財務会計は必要不可欠になります。
「管理会計」とは?
「管理会計」とは企業の経営状態を管理するためにまとめる社内用の会計を指します。
管理会計をつける企業によって何をどのようにまとめるかが違うので、実際どのようになっているかは千差万別です。
四半期ごとに企業全体の利益をまとめている会社もあれば、部署ごとに毎月の収支を出している企業もあるでしょう。
また現在の経営における問題点を洗い出すために会計をつける企業もあれば、これからの予算管理のために会計を付けている企業もあり、管理会計をつける目的も企業によって違います。
「財務会計」と「管理会計」の違い
「財務会計」と「管理会計」の違いを、分かりやすく解説します。
企業の外部の相手に説明するための会計が「財務会計」で、企業経営に何らかの形で活かすためにまとめた社内用の会計が「管理会計」です。
「財務会計」は社外の利害関係者への説明という目的がどの企業でも共通しているので形も似通いますが、「管理会計」は企業ごとに何を目的にして何に注目してまとめるかが違うので企業ごとに形式も違います。
まとめ
それぞれ社外の相手用にまとめたものが「財務会計」で、社内で活用するためにまとめたものが「管理会計」になります。
社外か社内かの違いと言うとそれほど違いがないように思うかもしれませんが、社外の相手に説明するためにまとめる必要があるものと、経営に活かすために必要となる情報とでは大きく差があるので、「財務会計」と「管理会計」は形式も情報量も別物ということが多いでしょう。
