この記事では、「お布施」と「香典」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お布施」とは?
「お布施」は「おふせ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仏教用語で、僧侶に法事の謝礼として渡す金品のこと」という意味です。
2つ目は「他人へ恵むために金品を与えること」という意味です。
3つ目は転じて、「俗語的にマンガやアニメ、ゲームなどのソフトやグッズを買い支える運動のこと」という意味です。
「お布施」の言葉の使い方
「お布施」は名詞として「お布施を与える」「お布施を渡す」などと使われます。
「お」は美化語の接頭辞、「布施」の語源はサンスクリット語の「ダーナ(檀那)」という言葉で、「人に説法したり、物品を与えること」という意味です。
ここから「修行僧に食べ物や布を施すこと」になり、「お布施」として使われる様になりました。
現在では「他人に恵むこと」としても使われています。
「香典」とは?
「香典」は「こうでん」と読みます。
意味は「亡くなった人の霊前に供えて、お香や花の代わりとする金品のこと」という意味です。
「香典」の言葉の使い方
「香典」は名詞として「香典を出す」「香典返し」などと使われます。
香典は本来「香奠」と書き、「香」は「お香」という意味、「奠」は「供える」という意味、「香奠」で「お香を供えること」になります。
次第にお悔やみの意味でお香やお花の代わりに渡すこととして使われる様になり、「香典」という漢字になりました。
「お布施」と「香典」の違い
「お布施」は「仏教用語で、僧侶に法事の謝礼として渡す金品のこと」「他人へ恵む金品のこと」という意味です。
「香典」は「亡くなった人の霊前に供えて、お香や花の代わりとする金品のこと」です。
「お布施」の例文
「お布施」の例文は以下の通りです。
・『法要の謝礼としてお寺にお布施を渡す』
・『信者からお布施を集める』
「香典」の例文
「香典」の例文は以下の通りです。
・『遺族に香典を渡す』
・『葬儀の後で香典返しする』
まとめ
今回は「お布施」と「香典」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。