この記事では、「泰山北斗」と「海内無双」の違いを分かりやすく説明していきます。
「泰山北斗(たいざんほくと)」とは?
「泰山北斗」には以下の意味が含まれています。
・「泰山と北斗七星」
・「その道において、大家として仰ぎ尊ばれる人」
・「その分野における権威や第一人者のことの例え」
「泰山」は中国山東省の名山とされる山のこと、「北斗」は「北斗七星」のことで、両方とも誰しもが仰ぎ見るものであることに因んでいます。
中国唐王朝時代の正史「新唐書」が出典であり、「泰斗」と略されたり、「泰」を「太」に書き換えて用いられるケースもあります。
「泰山北斗」の使い方
「泰山北斗」は名詞としてや、形容動詞として使われています。
「海内無双(かいだいむそう)」とは?
「海内無双」とは、「肩を並べるものがないほどに優れていること」を意味する言葉です。
「海内」とは「四海」、すなわち「天下」や「この世」のことであり、「無双」は「並び立つものがないこと」や「2つとないこと」を表しています。
「海内無双」の使い方
「海内無双」は名詞としてや、形容動詞として使われています。
「泰山北斗」と「海内無双」の違い
「泰山北斗」と「海内無双」は、どちらも「並び立つものがないほど優れている存在」という意味が含まれている四字熟語です。
したがって2語は類義語の関係に当たると言えます。
ちなみに、2語と同じような意味を表す四字熟語には「天下無双(てんかむそう)」や「天下無敵(てんかむてき)」、「天下第一(てんかだいいち)」などがあります。
「泰山北斗」の例文
・『彼はその界隈で泰山北斗とされる人物である』
・『このアーティストはまさにジャズ界の泰山北斗だ』
「海内無双」の例文
・『海内無双の剣豪とされる人物をテーマにしたドラマが制作された』
・『この選手が持つ技術と功績は海内無双と呼ぶに相応しい』
まとめ
「泰山北斗」は「泰山と北斗七星」や「その道において、大家として仰ぎ尊ばれる人」などの意味が含まれる四字熟語です。
そして、「海内無双」は「肩を並べるものがないほどに優れていること」を意味する四字熟語でした。
同じような意味を表すことから2語は類義語の関係に当たると解釈できます。