埼玉県を代表する県米二種類の違いを解説!この記事では、「彩のかがやき」と「彩のきずな」の違いを分かりやすく説明していきます。
「彩のかがやき」とは?
「コシヒカリ」系米「祭り晴れ」と「ササニシキ」系米「彩の夢」を親に持ちます。
日本では1993年の冷害で淘汰されつつある「ササニシキ」系を親に持つのが特徴。
いわずとしれた「コシヒカリ」と「ササニシキ」は親戚系米で短所を補う配合になったと言っていいでしょう。
「ササニシキ」の特徴でもあるアミロース含有量の多さを引き継いだ柔らかさとサッパリとした食味が魅力です。
平成の大冷害で「ササニシキ」は姿を消しましたが、後継種はいもち病等に抵抗性を持つのは「ささろまん」などで知られています。
同じササニシキ系の「彩の夢」も病原に抵抗性を持ちました。
全体的にいえば「ササニシキ」の色が強い品種に思えます。
埼玉県奨励品種で2002年に品種登録されました。
「彩のきずな」とは?
内陸部にある埼玉県での生育を意図にした暑熱能力の高い品種だと言っていいでしょう。
埼玉県奨励品種であり2014年に品種登録されています。
「埼455」と「ゆめまつり」を親に持ち高タンパク質低アミロースが特徴。
「ミルキークイーン」などと同様にねばりがあり、食味に優れた米だと言っていいでしょう。
前述した通り暑熱能力も優れ、病害に抵抗性も高いハイブリッド米です。
「彩のかがやき」と「彩のきずな」の違い
「彩のかがやき」と「彩のきずな」の違いを、分かりやすく解説します。
前者はアミロースが高くタンパク質量が少ないのが特徴。
まさに「コシヒカリ」と「ササニシキ」の長所を併せ持つと言っていいでしょう。
後者は高タンパク質かつ低アミロース米だと言ってよく、「ミルキークイーン」の様な現代のトレンドに乗った品種だと言えます。
品種登録に12年の期間の違いがありますから、至極当然なのかもしれません。
まとめ
「彩りのかがやき」は低タンパク質高アミロースであり、食味は優れているもの少し前の人気種の特徴だと言えるでしょう。
「彩りのきずな」は暑熱能力に重きを置いた内陸部埼玉県の土地柄にあった品種。
高いタンパク質低アミロースが特徴です。
「ミルキークイーン」に代表される現在のトレンドに乗った低アミロース米だと言っていいでしょう。
食味が全く逆の美味しさを持った2品種だと言えます。