この記事では、「皆既日食」と「皆既月食」の違いを分かりやすく説明していきます。
「皆既日食」とは?
皆既日食は、かいきにっしょくと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、日食や月食で太陽とか月の全面が隠されてしまう現象といった意味を持っている皆既の漢字に、月が太陽を覆い隠してしまう現象といった意味を有する日食の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ皆既日食は、太陽の全面が月に隠れてしまう現象を表すのです。
「皆既月食」とは?
皆既月食は、かいきげっしょくと読むべき言葉となっています。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、皆既食の略語である皆既の漢字に、地球が太陽と月との間に入る事で、地球の影が月に入り込んで月が欠けた様に見える現象である月食の漢字を組み合わせる事で完成した言葉です。
以上の事から皆既月食は、月全体が地球の本影に入る現象を示します。
「皆既日食」と「皆既月食」の違い
皆既日食と皆既月食の漢字表記を比べてみると、日と月という漢字の違いがある事に気付けるものです。
所が逆に言えば他の3文字の漢字は同じであり、ぱっと見はかなり似ている言葉同士である上に、どちらも地球と月、太陽の並び順で起こる現象を表現します。
ちなみに皆既日食は、地球と太陽の間に月が入る事で、月が太陽を完全に覆い隠してしまう現象を表すのです。
一方の皆既月食は、太陽と月の間に地球が入る事で、月に地球の本影が入り込んで、月全体が暗くなる現象を示します。
まとめ
2つの言葉は、共通する漢字が多くある上に、共に地球、月、太陽が並ぶ事で起きる現象を指し示す言葉です。
ただし並び方に違いがあり、皆既日食は、太陽と地球の間に月が入る事で、太陽全体が消えた様に見えてしまう現象に対して使われる言葉となっています。
対する皆既月食は、太陽と月の間に地球が入る事により、地球の本影が月に入り込んで、月全体が暗く見える現象に対して用いるべき言葉です。