日本において、「温泉」は多くの場所に存在するレジャーと療養のための施設です。
この記事では、「鉱泉」と「温泉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鉱泉」とは?
「鉱泉」とは、後述する公式の定義をかみ砕けば、「地下からでてくる水で、多くの固形物質が含まれるか、ガス状かで、水温が25度以上か、一定の成分が含まれるもの」のことを言う言葉です。
しかし、一般的には「鉱泉」という言葉には「鉱」という漢字が含まれているので、「温泉」の中でも「鉱」が意味する金属成分がふくまれているものを「鉱泉」と呼ぶのが一般的なようです。
「温泉」とは?
「温泉」とは、後述する公式の定義をかみ砕けば、「地下からでてくる水で、ガス状の場合もある、水温が25度以上か、一定の成分が含まれるもの」のことを言う言葉です。
この定義によると、25度以下でも一定の成分が含まれていれば「温泉」ということになりますが、語感から考えても「温かい」という文字が付くのはおかしいと思われるために、実際には25度以上のものを「温泉」、それ以外は「冷泉」と呼ばれることが多いようです。
「鉱泉」と「温泉」の違い
「鉱泉」と「温泉」の違いを、分かりやすく解説します。
それにあたって重要なのは、何を根拠とするかということです。
この2つに関する公式の定義は「温泉法」と、環境省は発行している「鉱泉分析法指針」の2つです。
これらに書かれている公式の定義によれば、「温泉」と「鉱泉」の違いは、「鉱泉分析法指針」における「鉱泉」の定義にある「地下から湧出される水に多量の固形物質が含まれている」という文言だけです。
逆に言えばそれ以外はすべて「温泉法」の「温泉」の定義と同じです。
にもかかわらず、多くの解説のページにはそれぞれ別のことが書かれていて、統一見解は無いようです。
それは、ここで紹介した公式の定義以外に多くの一般的な解釈が存在しているからです。
まとめ
この記事では、「鉱泉」と「温泉」の違いに関して説明してきました。
このように、「鉱泉」と「温泉」は公式にはほぼ同じ意味を持ちますが、実際に使用される場合には、それ以外のあいまいな定義が含まれる場合が多いと言えます。
