この記事では、「文豪」と「作家」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「文豪」とは?
文芸を得意とする書き手の中でも世間を虜にし、人気を集める作家を「文豪」【ぶんごう】と呼びます。
近代文学において、実力、人気と共に広く名前を広め、没後も多くの人に影響与えた者を指すのです。
誰が読んでも惹きつけられ、傑作だと思う作品を書き残しては何十年経ってもいまだにドラマや舞台となる小説を書く「作家」に財を成す者も少なくはありません。
昭和に入るとよく使われるようになった言葉であり、亡くなった後、誰が聞いてもその名を知っている文学者や著名人といった者を指して呼ぶようになりました。
「作家」とは?
自らが想像した話を小説にして、世の中に発表して活躍する人を「作家」【さっか】といいます。
例えば、殺人事件を題材とした作品であれば、誰が犯人であるか推理する面白さを取り入れるため様々な人物を登場させたり、驚く展開で結末を迎えるといった内容を考えては文章にして本にするのです。
また、「絵本作家」は個性的な絵を描き、子供が楽しめる本を発表します。
このように、自ら考え出した世界を文字や絵にし、作品にしては財産を増やしていく人を、尊敬する意味も込めて呼ぶときに使う言葉です。
「文豪」と「作家」の違い
「文豪」と「作家」の違いを、分かりやすく解説します。
誰もがその名を聞けば、どのような作品を残したか分かるほど人気を集めた著名人を「文豪」といいます。
近代文学では尾崎紅葉が、自然主義なら島崎藤村、新芸術主義には菊池寛、新感覚派であれば川端康成、第一次戦後派には椎名鱗三、その後には安部公房が続きました。
最近では石原慎太郎や村上春樹が取り上げられるなど、多くの人に影響を与える小説家や有名人を指す言葉です。
もう一方の「作家」は、自らが考えた推理や面白い話といった題材を本にして発表する人を指します。
ほとんどが創作したものを本にしますが、なかには社会問題や実話を作品にして発表し、収益を得る「作家」もいるわけです。
まとめ
似た意味を持つ言葉であり、小説や絵画を生み出す著名人を指します。
どのような人を指すか自分なりに調べて、うまく使い分けてみるといいでしょう。