「地勢図」と「地形図」の違いとは?分かりやすく解釈

「地勢図」と「地形図」の違いとは?違い

「地勢図」「地形図」はそれぞれどのようなもので何が違うのでしょうか。

今回は、「地勢図」「地形図」の違いを解説します。

「地勢図」とは?

「地勢図」とは、「国土地理員が製作する20万分の1の縮尺地図」です。


「地勢図」の使い方

国土地理院は日本の国土の測量や計測を担当する国土交通省の機関です。

国土地理院は日本各地の地理情報を収集し地図を作成しています。

国土地理院が制作する地図のうちユニバーサルメルカトル図法で投影された20万分の1縮尺の地図が「地勢図」です。

地形や水形、建物や交通などの情報が書き入れられた基本的な地図です。


「地形図」とは?

「地形図」とは、「測量で収集した情報を元に作成される土地の形や高さなどの地形情報を記した地図」です。

「地形図」の使い方

地図は地表の情報を二次元に表します。

測量した情報を平面でそのまま表した地図だと位置関係や距離はわかるものの高さや坂の角度など3次元的な情報は分かりません。

距離や位置関係を示す2次元の地図に3次元の高低情報を加え地形がわかるようにした地図を「地形図」といいます。

「地形図」には高さを示す等高線が書き入れられており等高線の数と密度によって土地の高さや斜面の角度が分かります。

「地勢図」と「地形図」の違い

「地勢図」が国土地理院が製作する20万分の1縮尺の地図を指す言葉なのに対し「地形図」は高さの情報が加えられ地形がわかるように作成された地図を指す言葉です。

「地勢図」は国務地理院制作の地図のみを指す限定的な言葉なのに対し「地形図」は等高線が書かれた地図全般を指す、という違いがあります。

「地勢図」の例文

・『地勢図は正確な測量データを元に作られている』
・『地勢図で位置を確認する』

「地形図」の例文

・『地形図で山の高さを調べる』
・『地形図を作るには高さの情報が必要だ』

まとめ

「地勢図」「地形図」はそれぞれ異なる地図を指しています。

どんな地図なのかを正しく理解して使い分けましょう。

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