この記事では、「文房具」と「学用品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「文房具」とは?
もともとは、「文房(書斎)で用いる道具」の意味で、中国の文人が読書や書き物をするために使っていた筆、硯、墨、紙などの四品を指していたことで知られます。
これらのアイテムは、「文房四宝」と呼ばれ、美術品としても重宝されていました。
日本には、6世紀頃に紙や墨の製法が伝えられ、文房具が広まりました。
そこから、時代が進むにつれて、文房具は書斎だけでなく、学習や事務作業にも使われるようになり、鉛筆、ペン、インク、ノート、ものさし、はさみなど、書くために必要な道具の総称となりました。
「学用品」とは?
文房具のほかに、学習や学校生活に使用する物の総称です。
靴、衣類、鞄、楽器など、その種類は多岐にわたります。
学用品の特徴としては、児童や生徒の体の大きさや体力・筋力に合わせて設計されていたり、毒性の低い成分を使用したり、はさみの先を丸くしたりなど、安全に配慮されていることが挙げられます。
また、紛失や他人のものとの取り違えを防ぐため、氏名を記載する欄があらかじめ設けられているものが多いと言えるでしょう。
「文房具」と「学用品」の違い
「文房具」と「学用品」の違いを、分かりやすく解説します。
「文房具」とは、書斎で使う道具のことで、筆、墨、硯、紙などが代表的です。
その一方で、「学用品」とは、学習や学校生活に使う道具の総称で、文房具のほかに、鞄、帽子、上履きなども含まれます。
「文房具」の例文
・『この文房具店の品揃えはピカイチなので、連日沢山の人々が押し寄せる』
・『文房具を忘れたので、貸してもらえないだろうか?』
「学用品」の例文
・『私は親に新しい学用品を買ってもらった』
・『学用品は学校で指定されているものを使わないといけないらしい』
まとめ
「文房具」とは、筆記具や紙など、書くために必要な道具の総称です。
文房具は学習や仕事に欠かせないものです。
その一方で、「学用品」とは、児童や生徒が学習や学校生活に使用する物の総称です。
学用品には文房具のほかに、鞄や帽子、制服などが含まれます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。