似て異なるもの?それとも別名称?
わかりにくい2つの蜜の違いを解説!
この記事では、「黒糖蜜」と「黒蜜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黒糖蜜」とは?
『日本黒砂糖協会』の表示ガイドラインにより「黒蜜糖」は明確に定義が定められています。
定義第2条(5)黒糖蜜における黒糖の使用割合は、製品重量に対して5%以上にする、これらを遵守したものが「黒糖蜜」だと言っていいでしょう。
つまり黒糖を必ず使用したうえで、規定量を超えていないものは「黒糖蜜」だとはみなされません。
「黒蜜」とは?
「黒蜜」の定義は精製の有無は勿論のこと、甜菜糖や黒糖など問わず、それらを原料として作られた黒か茶褐色の液体がその定義になります。
砂糖で作られた蜜にさらに精製糖や黒糖を加えた特濃タイプの「黒蜜」も近年は人気です。
「黒糖蜜」と「黒蜜」の違い
「黒糖蜜」と「黒蜜」の違いを、分かりやすく解説します。
「黒糖蜜」は黒糖を必ず使用しなくてはいけません。
そのうえでその製品の5%以上の重量分を使用するのが前提です。
「黒蜜」は黒糖を全く使っていない商品であっても「黒蜜」と呼称できます。
極めて消費者にとって誤認しやすいポイントであるのは言うまでもないでしょう。
特にその「黒蜜」の濃さを謳っている商品であっても、糖類を使っていれば「黒蜜」の呼称する事が可能です。
まとめ
「黒糖蜜」「黒蜜」の定義は『日本黒砂糖教会』のガイドラインにおける定義によって明確に定められています。
「黒糖蜜」は必ず黒糖を使わなければならず、規定量・商品の重量の5%以上使用の条件を満たさなくてはなりません。
一方の「黒蜜」は原材料は糖類の使用が定められたうえで、茶褐色か黒の液体である必要があります。
つまり黒糖を使わなくてもなんら問題にはならないと言っていいでしょう。
これは「黒糖」と「加工黒糖」の定義にも関連する事になります。
「黒糖蜜」は「加工黒糖」を使った場合には条件を満たしませたん。
理由としては「加工黒糖」は「黒糖」の代わりに原料のさとうきびの絞り汁の代用が許されているからです。