橋の種類として「高架橋」と「橋梁」があります。
2つの橋にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「高架橋」と「橋梁」の違いを解説します。
「高架橋」とは?
「高架橋」とは、「地上の高い位置を連続して通る橋」を指す言葉です。
「高架橋」の使い方
道路や鉄道の線路などを新しく通すためには用地を必要としますが、すでに開発が進んでいるエリアで建設に必要な土地を確保するのは容易ではありません。
そのような土地のないエリアで新たな場所を確保する方法として用いられるのが「高架橋」です。
「高架橋」とは簡単に言えば地上にかける橋です。
主な目的は用地の確保で地上に建設できない道路や線路などを通すための新たな場所として建設されます。
土台となる橋脚から全て新設して高い位置に通す橋を指す言葉で、土を盛り上げて作った高い場所を利用する場合は橋ではないので「高架橋」には当たりません。
「橋梁」とは?
「橋梁」とは、「低い土地や障害物を超えて架け渡される橋」を指す言葉です。
「橋梁」の使い方
行き来が困難な離れた場所を通行可能にする目的で架け渡す構造物を指します。
川の両岸を結ぶ橋や谷を超えて渡るための橋など架け橋全般を意味する言葉です。
「高架橋」と「橋梁」の違い
「高架橋」と「橋梁」の違いは「建設される場所」です。
場所を確保する目的で地上に建設される橋が「高架橋」で、そのままでは行き来できない離れた地点を結ぶため水上や谷に建設される橋が「橋梁」です。
「高架橋」は陸上に建設するため土台に当たる橋脚で支える構造ですが「橋梁」には橋脚を持たない吊り橋なども含まれます。
「高架橋」の例文
・『高速道路は高架橋で通されることになった』
・『あれは新幹線の高架橋だ』
「橋梁」の例文
・『橋梁の建設工事は来週から始まる』
・『橋梁の整備は地元住民にとって長年のだった』
まとめ
「高架橋」と「橋梁」は橋がかけられる場所によって区別されます。
橋と一口にいってもさまざまな役割があるので定義を正しく理解し区別してください。