「撤回」と「取り消し」の違いとは?分かりやすく解釈

「撤回」と「取り消し」の違いとは?違い

この記事では、「撤回」「取り消し」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「撤回」とは?

自分の発言の効力を失わせるために行うのが「撤回」【てっかい】です。

日本の法律では、裁判官に自分の意思を伝えた後、発言した言葉を取り消しにできる撤回権というものがあります。

「撤回」するには、行政の行為を持って発言した意思を消滅させるわけです。

また、申し出るために書類を提出した後、書いた内容を書きかえるときは一旦無効にするため取り下げるといった行為を指します。


「取り消し」とは?

日程を決めて予約したとき、用事が入って行けなくなったので取り消しにする行為を「取り消し」【とりけし】といいます。

予約を解消するときは申し込んだ先に自分の意思を伝えて無効にしてもらうのです。

例えば、水泳教室で学ぶために予約を入れた後、具合が悪くなったので申し込みを取りやめるといった行為を指します。

他には炊飯器で米を炊くときに炊飯ボタンを押した痕、中止するときは「取り消し」ボタンを押して動きを止めるわけです。


「撤回」と「取り消し」の違い

「撤回」「取り消し」の違いを、分かりやすく解説します。

意思表示した後、伝えた内容に納得できないときは無効にするための行為を「撤回する」といいます。

このように、自分が伝えた内容を無効にしたいと思う理由には、自分の立場が不利になると感じたとき意見を変えて、現状を良くしたいと思うからです。

もう一方の「取り消し」は、申し出を取りやめたり、動きを止めたい、一旦振り出しに戻って取り消す行為を指します。

「撤回」の例文

・『自動二輪車の走行が禁止されていた道路法が先ほど撤回された』
・『前言撤回ばかりする政治家は、その座からあえなく降ろされた』

「取り消し」の例文

・『寄席の入場券を予約したが、仕事が入ったので取り消した』
・『取り消しボタンを押して、注文した食器や傘の購入をやめた』

まとめ

似ている言葉を2つご紹介しましたが、使う場面や意味に多少の違いがあります。

どのような場面でどちらを使えばいいか学び、使い分けてみましょう。

違い
違い比較辞典