この記事では、「凍雨」と「あられ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「凍雨」とは?
「凍雨(とうう)」とは、小さな氷の粒が雨のように降る気象現象のことを言います。
「凍雨」は雨滴が空中で凍ったものや、雪粒が解けて雨になり、落下の途中に再び凍ったものが、小さな氷の粒になって降ってくる現象です。
「凍雨」は透明、または半透明の氷の粒で、直径が5ミリメートル(mm)未満のものを指しています。
ちなみに、直径が5ミリメートル以上のものは「雹(ひょう)」になります。
「あられ」とは?
「あられ(霰)」は雲の中の水分が氷結し、氷粒となって降ってくる気象現象で、直径が五ミリメートル未満のものを指します。
「あられ」には、「雪霰(ゆきあられ)」と「氷霰(こおりあられ)」があります。
「雪霰」は白色の氷の粒です。
割れやすく、また砕けやすいので、踏まれると容易に潰れてしまいます。
一方、「氷霰」は半透明の氷の粒です。
「雪霰」より硬く、踏んでも容易には潰れません。
「凍雨」と「あられ」の違い
「凍雨」と「あられ」の違いを、分かりやすく解説します。
「凍雨」は雪粒が解けたものが空中で再び凍ったものや、雨滴が空中で凍ったものを指しますが、「あられ」は雲の中で氷結したものになります。
「凍雨」と「あられ」にはこのような違いが見られます。
「凍雨」の例文
・『凍雨は日本では、ほとんどみられません』
・『凍雨はアメリカやカナダで、たびたび発生します』
「あられ」の例文
・『外でバラバラと音がしたので、あられが降ったのかもしれません』
・『あられは万葉集でも詠まれています』
まとめ
「凍雨」の英語表記は「ice pellets」になります。
また、「あられ」は英語で「hail」と表記します。
今回は「凍雨」と「あられ」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「凍雨」と「あられ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。