「裁決」と「判決」の違いとは?分かりやすく解釈

「裁決」と「判決」の違いとは?違い

この記事では、「裁決」「判決」の違いを分かりやすく説明していきます。

「裁決」とは?

「裁決」とは行政に関わる法律の上で行われた訴訟に対する審判所の判断です。

たとえば企業には税金が課せられますが通常の基準より高い額を請求されてしまった場合、国税不服審判所という場所に異議を唱えることができます。

そこで行政が不当に高い税金を請求していると認められれば正しい額に是正され税金を過剰に払う必要はありません。

このように行政に関わる裁判を最初に引き受ける審判所に訴え、それを審判所がどう判断したかを指す言葉が「裁決」です。


「判決」とは?

「判決」とは民事や刑事の訴訟に対して裁判所が出した判断です。

例を出すと離婚するけれどその原因で悪いのは相手だとお互いに言い合っている夫婦の離婚調停や、なにかの事件を起こした犯人扱いされているけれど自分は無実だと訴えている人は裁判所で裁判を受けます。

それらの訴訟に対してどちらの言い分が正しいか、どちらにどれだけの正しい言い分があるかを法律や過去の判例をもとにして出した判断が「判決」です。


「裁決」と「判決」の違い

「裁決」「判決」の違いを、分かりやすく解説します。

審判所が出した訴訟への判断が「裁決」で裁判所が出した訴訟への判断が「判決」です。

審判所は税金などの行政に関わる訴訟を取り扱う機関なので「裁決」は必然的に行政上の訴訟に限られます。

一方で裁判所は民事訴訟や刑事訴訟を取り扱うので「判決」も民事訴訟や刑事訴訟に関わるものです。

まとめ

「裁決」「判決」はどういう機関が下した判断なのかと、どういった法律に関わっているかがその違いです。

「裁決」は審判所という耳にすることもそれほど多くない機関が下した行政法に関わる訴訟への判断です。

それに対して「判決」は裁判所が下した民事訴訟や刑事訴訟の判断なので、一般的には「判決」の方が良くも悪くも身近でしょう。

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