この記事では、「マムシグサ」と「ウラシマソウ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マムシグサ」とは?
「マムシグサ(蝮草)」とは、、サトイモ科テンナンショウ属に分類されている多年草のことを表しています。
「マムシグサ」は有毒植物ですが、球茎が薬用に利用されています。
名前の由来は偽茎のまだら模様がマムシに似ているところから名付けられました。
「マムシグサ」の草丈は50㎝〜120㎝くらいです。
開花時期は3月〜6月頃で、肉穂花序は仏炎苞に包まれています。
仏炎苞は紫色に近く、白線があります。
また、9月〜10月頃に実がなり、熟すと赤色になります。
液果でトウモロコシに似た形をしています。
「ウラシマソウ」とは?
「ウラシマソウ(浦島草)」とは、サトイモ科テンナンショウ属に属している宿根性の多年草のことを言います。
「ウラシマソウ」は日本固有種です。
名前の由来は花序の先につく釣り糸状の付属体を浦島太郎の釣り糸に例えたところから来ています。
「ウラシマソウ」の開花時期は4月〜5月頃で、肉穂花序は仏炎苞に包まれています。
果実がなるのは9月〜10頃で、熟すと赤色になります。
液果で形状がトウモロコシに似ています。
「マムシグサ」と「ウラシマソウ」の違い
「マムシグサ」と「ウラシマソウ」の違いを、分かりやすく解説します。
テンナンショウ属は有毒植物です。
「マムシグサ」はまっすぐに長く伸びた茎の先で開花しますが、「ウラシマソウ」は地表付近で花を咲かせます。
「マムシグサ」と「ウラシマソウ」にはこのような違いが見られます。
まとめ
「マムシグサ」で仏炎苞が緑色の種は「アオマムシグサ (青蝮草)」と言います。
また、「マムシグサ」の英語表記は「Jack in the pulpit」になります。
そして、「ウラシマソウ」には、「オオウラシマソウ」などの別名があります。
さらに、「ウラシマソウ」は英語で「cobra lily Urashima」と表記します。
今回は「マムシグサ」と「ウラシマソウ」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「マムシグサ」と「ウラシマソウ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。