この記事では、「マホガニー」と「ウォールナット」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「マホガニー」とは?
木肌が赤褐色で垢抜けていて、加工が容易にできる木材を「マホガニー」といいます。
このような木肌に赤みがあるものを業界ではリボン杢【リボンもく】と呼び、薄い濃いといった色が出るところが魅惑的な縞模様に見えて、多くの人々を虜にするのです。
また、月日が経つと色が赤褐色していく様が人を楽しませます。
木目は太陽の光や照明の当たり具合により浮き出る様に違いが見られるところも魅了する木材であり、家具だけではなく、彫刻や楽器にまで使える木材です。
ただ、ワシントン条約で中南米から持ち出せる数に限りがあるので、家具に使える木材が少ないため希少性が高くなります。
「ウォールナット」とは?
濃い木肌はこげ茶色がはっきり出ているのが「ウォールナット」の魅力です。
米国のアパラチア山脈で立派に成長する広葉樹の中でも、色がくっきりした重みと気品があるダークブラウンが美しい胡桃【くるみ】科の材木になります。
数が少ないため希少性が高いこの無垢材は月日が経つにつれてブラウンが明るく出て、そこに紫の美しい色がかかってくるのが魅力です。
品の良い濃いこげ茶色を身近で楽しむためベッドの横に置くサイドボードや、服を掛けるコートスタンド、持ち運びが便利な簡易椅子を製造するときによく使われています。
「マホガニー」と「ウォールナット」の違い
「マホガニー」と「ウォールナット」の違いを、分かりやすく解説します。
200年前から家具材として使われてきた無垢材ですが、「マホガニー」の主な原産国は中南米で、ワシントン条約で使える量が規制されているため製造できる家具も限りがあります。
高値になりますが、淡い色が経年劣化すると共に目が覚めるような赤褐色に色づくところが人を魅了するのです。
また、木目がリボン杢が出るのも人気を集めます。
もう一方の「ウォールナット」は1670年頃からよく使われている王家にも愛された材木であり、クイーン・アンという様式も誕生している木材です。
米国やカナダが原産で、濃い茶色がよく出たクルミ科の木材になります。
高級感を醸し出す色と艶に加えて、収縮もしにくく、いつまでも美しい状態のままで使えるところも人気です。
まとめ
高級家具によく使われている無垢材を2種類ご紹介しましたが、原産国や色、希少性、用途などに違いがあります。
専門サイトなどで異なる点を比較してみましょう。