人に対して特別に扱うことを示す言葉には「依怙贔屓(えこひいき)」や「贔屓」があります。
この記事では、「依怙贔屓」と「贔屓」の違いを分かりやすく説明していきます。
「依怙贔屓」とは?
「依怙贔屓」とは特定の人や好きな側に対して特別扱いすることを示す言葉であり、その基準が不公平であることが特徴です。
この言葉に使われている「依怙」は片方だけを引き立てることを示す意味があり、他の人に対しては不公平に接することも多く存在します。
「依怙贔屓」は特別に気に入った人や関係性のある人の味方になり肩を持つことから、組織や集団の輪を乱す危険性があります。
「贔屓」とは?
「贔屓」とは自分が好きになった人や気に入った人に対して助力やサポートすることを示す言葉です。
「贔屓」元々中国における伝説上の生物を示す言葉でしたが、日本ではお気に入りの人を優遇する意味として使われています。
この「贔屓」は様々なサポートすることから芸術やスポーツ選手などを応援したりパトロンになる行為などが存在します。
「依怙贔屓」と「贔屓」の違い
「依怙贔屓」と「贔屓」はどちらも好きになった人に対して特別扱いすることを示す言葉です。
「贔屓」は単純な支援や助力に対して使う言葉ですが、特定の人に偏って不公平に優遇する時には「依怙贔屓」の方を使います。
「依怙贔屓」の例文
・『上司が彼を依怙贔屓しているのは知っています』
・『先生は女子だけを依怙贔屓しているので、もう少し公平にしてほしい』
「贔屓」の例文
・『ご贔屓にしていた商売先に、今年もお歳暮を贈りました』
・『贔屓目に見ても、彼の実力ならば合格するでしょう』
まとめ
「依怙贔屓」と「贔屓」はどちらも隙になった人や気に入った側に対して特別扱いすることを示す言葉です。
「贔屓」はお気に入りやお得意様などに対して使うことが可能ですが、極端な支援や優遇を示す時には「依怙贔屓」を使います。