この記事では、「別件」と「別個」の違いを分かりやすく説明していきます。
「別件」とは?
「別件」とは別の用件を指す言葉です。
それまで話していた用事とはまた別の用事であることを伝えるために使われます。
警察関係では別の事件のことを指して使われることが特に多い言葉です。
また用事や用件というとしなくてはいけないことという意味がありますが、そこまで重要なことではない単純に別の話という意味で使われることもあります。
「別個」とは?
「別個」とは別のものであることを指す言葉です。
用事や話が違うという場合だけでなく、それまでとは違う立場や見方をとる場合や、それぞれ別の個体であることを指す場合など、様々なものに対してそれが別のものだと表現するのに使われます。
また複数のものが集まってできているものの、集まっているそれぞれのものを一つずつ別のものとして扱う、個別と同じ意味でも使われる言葉です。
「別件」と「別個」の違い
「別件」と「別個」の違いを、分かりやすく解説します。
別の用件や別の内容の話が「別件」で、別のものを指すのが「別個」です。
「別件」は用件や事件に対して使われ、広い意味で捉えても話の内容が別であることにしか使いません。
しかし「別個」は何かと別であるのなら話についてでも物質的なものについてでも、何に対して使っても基本的に問題なく広く使えます。
「別件」の例文
・『別件の質疑は後の機会にお願いします』
・『今まで聞いていたこととは別件の質問』
「別個」の例文
・『別個の顧客から同じ注文が来た』
・『別個の用事も伝えておく』
まとめ
それまでの用件や事件あるいは話とは別の用件などを指すのが「別件」で、用件や事件を始め様々な別の物事を指して使われるのが「別個」です。
「別件」が「別個」と言い換えられることから何が違うかわからなくなるかもしれませんが、広い範囲に使える「別個」の中に、用件や事件についてだけ使う「別件」が含まれると考えましょう。