「修学」と「就学」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「修学」と「就学」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「修学」「就学」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「修学」と「就学」の違い

「修学」とは、学校に通ったり、先生についたりして、知識を学び習って身につけることです。

「就学」とは、学び習うために学校に入ることです。

どちらも学びに関する言葉ですが、それぞれの言葉が指すことは違います。

「修学」は、勉強をして知識を身につけることを指しています。

知識を身につけるためにどこで学ぶのかは意味に含まれていません。

学ぶという点に重きをおいています。

「就学」は学校に入ることを指しています。

勉強をすることではなく、入学という点に重きをおいています。

「修学」は知識を身につけること、「就学」は学校に入ることです。

前者は学問を修めるという点に焦点を当てており、後者は入学するという点に焦点を当てている点が違います。


「修学」と「就学」の使い方の違い

前者の言葉は、学校に入ったり、先生に習ったりして、新しく何かを知って身につけることに使用をします。

学校に入って学ぶ習うことを指して使用することが多いです。

後者の言葉は、教師が生徒に勉強させる場所に入ることに使用をします。

教育機関といってもいろいろありますが、義務教育の学校に入ることをいいます。


「修学」と「就学」の英語表記の違い

「修学」は英語で“studying”と表現をします。

「就学」は英語で“enter school”と表現をします。

「修学」の意味

「修学」とは、学校に入ったり、先生についたり、書物を読んだりして、知識を学んで身につけることです。

「まなびをおさめる」と漢字で書く通り、学問を修めることを意味しています。

学問とは、教えてもらったり、繰り返し練習したりして、勉強することです。

誰に教えてもらうのか、どこで教えてもらうのかは意味に含まれていませんが、「修学」というときは、学校に入って学ぶことを主にいいます。

日本の場合は、学問を学ぶ最初のところが小学校です。

その次に中学校があります。

さらに中学校を卒業した後には、試験を受けて合格すれば高校に入って学ぶことができます。

高校よりもさらに上の段階に、大学や大学院があります。

こういったところに入って学問を修めることを指している言葉です。

しかし、小学校・中学校・高等学校・大学・大学院などで学ぶことだけを指しているのではありません。

「修学」は学んで知識を得ることであり、「どこで学んで」という意味は含まれていないのです。

そのため、海外で学びを修めることも意味しています。

また、学校という施設で学ぶことだけでなく、通信制で自宅で学ぶこともいいます。

教師が生徒に直接指導する施設に通っていれば、先生から直接勉強を教えてもらい、知識を身につけることができます。

通信制は直接先生に勉強を教えてもらうことはできませんが、教科書や問題集などを使用して、知識を身につけることができます。

日本の場合は初等普通教育と中等普通教育は義務教育で、学校に入るために学校に直接資金を支払う必要はありませんが、それより先の段階の学校に入って学ぶためには資金を支払う必要があります。

学びたくても資金を支払えなければ学ぶことができません。

そこで、国では「修学」のための支援を行っています。

支援を受けることで、授業料や入学金の免除あるいは減額がされます。

支援を受けるためには条件があります。

「修学」の使い方

学校に入って学んで知識を身につけることを指して使用します。

日本の学校には、小学校・中学校・高等学校・大学・大学院・専門学校があります。

これらの場所では、新しい事柄を知ることができ、身につけることができます。

「修学」を使った例文

・『修学をしたいが資金はどうしようか』
・『修学できるのか考える』
・『修学するための資金を用意する』
・『修学をしていない』

「修学」の類語

「学修」は、一定の過程にそって学びを修めることです。

「履修」は、定められている学科や過程を学んで納めることです。

どちらも学びに関係する言葉です。

「修学」の対義語

ありません。

「就学」の意味

「就学」とは、定められた教育課程に従い、教師が生徒を教育する施設に入って、教育を受けることです。

この施設とは、義務教育の学校のことを指しています。

初等普通教育と中等普通教育には、公立と私立のものがあります。

公立のものは、都道府県や市町村などが運営をしています。

学校を運営するための資金は都道府県などが支払っています。

一方、私立は個人や法人などが運営をしており、入学金や授業料などを支払う必要があります。

また、入学をするために試験を受ける必要もあります。

「就学」は、入る学校が公立なのか、私立なのか意味に含まれていません。

どちらの小学校・中学校であっても、そこに入ることを意味しています。

中学校を卒業した後に入れる学校に高等学校があります。

高等学校は義務教育ではありません。

高等学校も学校に入って教育を受けることができますが、義務教育でない高校についていわないことが一般的です。

大学・大学院・専門学校も義務教育ではないので、これらについてもいいません。

「就学」の使い方

教師が生徒に学問をさせる場所に入って学ぶことを指して使用します。

都道府県が運営するものなのか、個人や法人が運営するものなのかは問いません。

どちらであっても使用可能です。

義務教育についていう言葉です。

それ以外の施設についてはいいません。

「就学」を使った例文

・『自宅の近くで就学する』
・『まだ就学していない』
・『就学する年齢に達していない』
・『就学前から勉強をはじめる』

「就学」の類語

「入学」が類語です。

教師が生徒に教える施設に入るという意味があります。

「学」とついている場所に入ることです。

「就学」の対義語

学校に入ることの反対を意味する言葉が対義語で、それは「卒業」になります。

まとめ

学びに関係する言葉ですが、2つの言葉が指していることはそれぞれ違います。

一方は学び修めること、もう一方は学ぶために学校に入ることを意味しています。

修めること、入ることという点に違いがあります。