この記事では、「紡織」と「紡績」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「紡織」とは?
紡いだ糸をまじわらせて作る布にするため織ることを「紡織」【ぼうしょく】といいます。
布を織る工業を「織物業」といって、その昔、専用の機械が無かった時代に人が機【はた】を織る作業で布を作っていたことから「紡織」という言い方をするようになりました。
主に、布を織るために特殊な機械を使ってシーツやカーテン、服といったものを作るための大きな生地を作ります。
使うものはフィラメント糸や紡績糸といったものを使って製織し、仕上げるといった製造の工程を指すわけです。
「紡績」とは?
羊毛といった天然繊維や化学繊維を使い、細くして糸を作ることを「紡績」【ぼうせき】といいます。
撚り【より】という方法を用いて細くしていくのが一般的であり、糸を紡ぎ、細くしたものを販売するわけです。
糸は縦横と交互にしてより丈夫にした布にしていきます。
このような糸で紡ぐ工業を「紡績業」といい、「紡績」で作ったものは短い繊維を使って作るのです。
代表的なものに蚕糸や麻、綿花といった「屑」があります。
糸の性質が変わる「紡績」【ぼうせき】には、短いものや長い繊維にする製造方法が揃うのが一般的です。
「紡織」と「紡績」の違い
「紡織」と「紡績」の違いを、分かりやすく解説します。
木綿といった糸を使って作る織物を「紡織」といい、衣類やシーツ、手ぬぐい、靴下といった物を織って作り出すといった意味があります。
元々は機を織るところから生まれた言葉であり、人が織って布を作るものを指す言葉です。
化学繊維や天然繊維を細くしていき、織りやすいように糸を紡ぐことを「紡績」といいました。
この「紡績糸」は短い繊維からできるもので、長い繊維から出来たものをフィラメント糸と呼ぶわけです。
綿花を使った綿工業においては肌に摩擦を与え難く、水気をしっかり吸収する木綿の糸を作ります。
工場では綿糸紡績機械というものがあり、より美しく、使いやすい片より糸を生産できるのです。
まとめ
糸を紡ぐといった工程を経て、布を織るという過程に入るわけです。
「紡績メーカー」の公式サイトや動画を見て、異なる点を学んでみるといいでしょう。
