この記事では、「保健師」と「助産師」の違いを分かりやすく説明していきます。
「保健師」とは?
保健師とは国家資格の1つで、地域住民の健康管理や保健指導を行ったり、乳幼児健診などを行う職業のことをいいます。
保健師は正看護師の資格を保有している人のみが取得できる国家資格で、取得するには保健師国家試験に合格する必要があります。
保健師の主な働き方には、行政保健師・産業保健師・養護教諭の3つが挙げられます。
保健師といってイメージされるのは行政保健師で、公務員として保健所や保健センターなどで地域住民の健康な生活をサポートする仕事を担います。
産業保健師は、企業で従業員のメンタルケアなどに携わります。
養護教諭は学校の保健師で、児童や生徒などの健康管理を行います。
「助産師」とは?
助産師も国家資格の1つで、妊娠から出産、産後などの監督やケアを行う職業のことをいいます。
正看護師の資格を保有する人のみが取得できる国家資格で、助産師国家試験に合格する必要があります。
また、日本では助産師は女子のみと定められているので、男性は取得することができない資格です。
海外では男性の助産師がいる国もありますが、海外でも助産師の多くは女性になります。
「保健師」と「助産師」の違い
保健師も助産師も正看護師の資格を保有している人のみが取得できる国家資格ですが、指導やケアを行う対象に違いがあります。
保健師は保健指導を行う対象に、特に制限などはありません。
高齢者の場合もありますし、乳幼児の場合もあります。
助産師の場合、指導やケアを行うのは妊娠中の女性か出産直後の女性、赤ちゃんに限られます。
また、保健師は男性でもなることができますが、助産師は日本だと男性がなることはできません。
まとめ
保健師と助産師の違いは、指導やケアを行う対象にあります。
保健師はケアの対象に決まりはなく、幅広い人を対象としています。
助産師は妊娠中や出産直後の女性、赤ちゃんを対象とします。