この記事では、「あるいは」と「ひょっとしたら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あるいは」とは?
主に3つの意味があります。
1つ目は、同様の事柄のうちどれか1つを示すことです。
例えば、AあるいはBという形で使い、AとBのどちらか一方を選択することを意味します。
2つ目は、同様の事柄を列挙して多様性を示すことです。
例えば、あるいはAあるいはBという形で使い、AとBという同種のものを並べて、いろいろな場合があることを示します。
あるときには、一方ではと言い換えることが可能です。
3つ目は、可能性は低いが起こるかもしれない気持ちを示すことです。
例えば、あるいはAかもしれないという形で使い、Aという事態が起こる可能性があるという気持ちを表します。
「ひょっとしたら」とは?
予想外の事態が偶然起こるときの驚きの気持ちを含みます。
例えば、「ひょっとしたら彼は天才なのかもしれない」という文では、彼が天才であるという事態が予想外であるという驚きの気持ちを表しています。
この意味の「ひょっとしたら」は推量の表現が続くと考えられます。
「あるいは」と「ひょっとしたら」の違い
「あるいは」と「ひょっとしたら」の違いを、分かりやすく解説します。
「あるいは」は同様の事柄の中から1つを選ぶ場合や、同様の事柄を列挙して多様性を示す場合に使います。
可能性がある程度高い場合にも使います。
推量には客観的な証拠や判断があることが多いと考えられます。
その一方で、「ひょっとしたら」は予想外の事態が偶然起こる場合に使います。
可能性が低い場合にも使います。
推量には主観的な感情や驚きがあることが多いと考えられます。
「あるいは」の例文
・『この本は、書店あるいはコンビニで購入することが可能です』
・『あるいは彼もまだ知らないのかもしれない』
「ひょっとしたら」の例文
・『ひょっとしたら、彼女はもう帰ったのかもしれない』
・『ひょっとしたら、当たるかもしれない』
まとめ
「あるいは」と「ひょっとしたら」は、どちらも推測や仮定を表す言葉です。
その中で、「あるいは」は、英語の or と同じように、同類の事柄の中から一つを選ぶときに使います。
確信がある程度高い場合にも使えます。
その一方で、「ひょっとしたら」は、可能性が低いが起こりうることを表すときに使います。
期待や驚きの気持ちを含むこともあります。