この記事では、「治療中」と「経過観察」の違いを分かりやすく説明していきます。
「治療中」とは?
「治療中」は「ちりょうちゅう」と読みます。
意味は「現在病気やケガなどの症状があり、医療機関により投薬や施術などを受け続けている状態であること」です。
自覚症状のある・なしに関わらず、医師が投薬や施術を必要と判断して続けていることを表します。
「治療中」の言葉の使い方
「治療中」は医療用語として「治療中だ・である」と使われることが多くなります。
「治療」は「病気や症状を治癒、あるいは軽減させるための医療行為」という意味、「中」は「なか」とも読み「一定の範囲のうち」「ものごとの進行のなかほど」という意味、「治療中」で「病気や症状を治癒・軽減させる為の医療行為をしている期間」になります。
「経過観察」とは?
「経過観察」は「けいかかんさつ」と読みます。
意味は「現時点では積極的な対応をしないが、定期的に状態を確認して様子を見ること」です。
治療や手術を受けた後、回復しているかを確かめるために定期的に診察を行うことを表します。
「経過観察」の言葉の使い方
「経過観察」は医療用語として「経過観察する」「経過観察中」などと使われます。
「経過」は「ある時間内のものごとの進行・変化のなりゆき」という意味、「観察」は「ものごとの状態や変化を客観的に注意深く見ること」という意味、「経過観察」で「病気の進行・変化の成り行きを、客観的に注意深く見ること」になります。
「治療中」と「経過観察」の違い
「治療中」は「病気や症状を治癒・軽減させる為の医療行為をしている期間」です。
「経過観察」は「病気の進行・変化の成り行きを、客観的に注意深く見ること」です。
「治療中」の例文
「治療中」の例文は以下の通りです。
・『インプラントの治療中で食事がしにくい』
・『放射線治療中で髪が抜ける』
「経過観察」の例文
「経過観察」の例文は以下の通りです。
・『軽いうつ病で経過観察している』
・『骨にひびが入ったが経過観察で済んでいる』
まとめ
今回は「治療中」と「経過観察」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。