この記事では、「スカラー」と「ベクトル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スカラー」とは?
スカラーは、scalarと英語でも表記可能な言葉です。
そんなスカラーは、大きさのみで決まる数量を表します。
具体的には、長さや面積、時間に温度、質量に距離等は、向きに関係なく、大きさのみで決まるのでこのスカラーに当てはまるのです。
他にも速さというのは、どこに向かっているかは関係なく決まるため、スカラー量に含める事が出来ます。
「ベクトル」とは?
ベクトルは、Vektorとドイツ語表記される事も珍しくない言葉です。
更にベクトルは変位や力、加速度に角速度等、大きさだけでなくそこに方向という概念を加えた量を、示す言葉となっています。
加えて速度に関しても、何処に向かっているかという、方向が必要になるため、これも大きさに向きを加えたベクトル量に含まれているのです。
「スカラー」と「ベクトル」の違い
スカラーとベクトルの文字表記を比較してみると、使われている文字は全然違っている上に、読み方も特に似てはいません。
所がどちらの言葉も、物理量を表現する言葉であるため、混同する恐れはないとは言えなかったりするのです。
だからこそ、上手に使い分けを行うには、お互いの言葉の意味をきちんと把握する事が大事だったりします。
まずスカラーは、面積や長さ、質量といった様に大きさのみで定まる数量を表すのです。
もう一方のベクトルは、速度や変位、加速度等の大きさと向きを持っている量を示します。
まとめ
2つの言葉は共通する文字もなく読み方も似てはいませんが、どちらも物理量を指し示す言葉という共通点があるのです。
なので使い分けを意識すると、迷ってしまう人は少なくありません。
ですがそれぞれの言葉が表現する意味には違いがあるので、そこを理解すれば使い分けで失敗するのを回避可能です。
ちなみにスカラーは、速さの様に大きさだけで決まる量に対して使われる言葉となっています。
対するベクトルは、速度の様に、大きさと向きで決まる量という意味で用いられる言葉です。