同じような意味で使われる言葉として「短所」と「欠点」があります。
この2つは具体的に何が違うのでしょうか。
この記事では、「短所」と「欠点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「短所」とは?
「短所」とは、「劣っている部分」を意味する言葉です。
人や物が有する性質のうち優れていて強みになる部分を「長所」といいます。
「短所」は長所の反対の意味にあたる言葉で、人や物の劣っている部分を表します。
一般的には長所とセットで用いられる言葉で、特定の人や物の強みと弱みを表す場合に用いられる表現です。
その人にとって得意なことと苦手なこと、強みとして発揮されることと弱点になることなど人の能力や物の性能を表す時に他と比べて見劣りする部分を指して「短所」と表現します。
「欠点」とは?
「欠点」とは、「物事を不完全にしている部分」を指す言葉です。
それが存在するせいで価値が著しく下がり完全では無い状態になってしまっている部分を表します。
大きな問題になっている部分を指す言葉でありそれが解消されれば価値が大きく向上する問題点を指して「欠点」と表現します。
解決して改めるべきところ、という課題的なニュアンスが強くはっきりと指摘できる問題に対して用いられる表現です。
「短所」と「欠点」の違い
「短所」と「欠点」の違いを、分かりやすく解説します。
「短所」は足りない部分や見劣りするところなど「他と比べて不十分」というニュアンスで使われるのに対し「欠点」の違いは「必要なものが欠けている」という欠落のニュアンスで使われます。
強みとの比較で浮かぶ弱みが「短所」で、価値を著しく損なう原因になっている弱みが「欠点」という弱みの程度の差も違いの一つです。
「短所」の例文
・『いい人だがだが怒りっぽいのが短所だ』
・『短所に見えても強みとして活かせれば長所に変わる』
「欠点」の例文
・『性能もデザインも最高だが唯一の欠点になるのが高価格だ』
・『欠点を解消するため研究に取り組む』
まとめ
「短所」と「欠点」は同じ意味で使われることもあるくらいよく似た言葉です。
ニュアンスの違いで区別されているので意味を正しく理解して使い分けましょう。