『住む』という英語の基礎動詞を考えた時に『Live』は誰もが知る単語です。
中学校で真っ先に習う動詞の一つです。
しかしながら『Dwell』という単語は馴染みが無いのではないでしょうか。
この記事では“Live”と“Dwell”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Live」とは?
この単語はもう言うまでもなく『~に住む』という自動詞です。
中学校で必ず習う単語ですし、カタカナでもリビングルームなど既に一般的な単語になっています。
とても汎用性のある自動詞でどんな場合の『~に住む』や『~に生活する』という意味としても使えます。
英語では範囲や期間などを限定する単語が多いですが、この『Live』はそれに該当しない単語の一つです。
使い方はご存知の通り『Live in』に『場所』を付ける事で『~に住む』となります。
言語学的にもとてもポジティブな意味があるそうです。
古英語では『Libban』(生きている)が語源になっているとの説があり、生命感にあふれた活動的な動詞であることが感じられます。
「Dwell」とは?
実は『Dwell』もそのまま『~に住む』という自動詞です。
殆ど『Live』と同じ様に使うことができます。
『Dwell in』に場所を付けて『~に住む』という全く同じ使い方をします。
大きな違いとしては、『Dwell』は話し言葉では殆ど使われません。
小説や書籍など書き言葉として使われるケースが殆どです。
それ以外に厳密な意味としては『短い期間どこかに住む』という意味を持っていますが、ネイティブでも本来の意味を理解している方は殆どいない状況です。
言語学的に調べると面白く、古英語で『Dwellan』(迷って一つの場所でグズグズしている。)が由来になっています。
先ほどの『Live』と比べるとネガティブな印象を受けると思います。
余談にはなりますが、『Dwell』を名詞で使用した場合は『機械の規則的な休止』や『プログラムなどの持続時間の遅延』など由来の通りネガティブな意味になる面白い単語です。
「Live」と「Dwell」の違い
この2つの違いは『話し言葉』なのか『書き言葉』なのかという形で区別をつけることができます。
前項で『Dwell』にはネガティブな意味にも使えると言いましたが、『~に住む』という意味に限定して使用する場合はその様なことはありませんのでご心配なさらないで下さい。
強いて厳密に使い分けをするのであれば、書き言葉で違いを付けられます。
『Live』は書き言葉でも一般的などの様な場合でも使える便利な動詞です。
『Dwell』は先ほどの通り『短い期間~に住む』という意味になります。
どちらかというと文学的な表現の意味を持つ動詞です。
まとめ
如何でしたでしょうか。
『~住む』という意味を表す動詞としてどちらも基本的には同じように使えてしまう面白い単語が『Live』と『Dwell』でした。
補足として『Dwell』は短い期間でしたが、『長い期間~に住む』という単語も実は存在します。
『Reside』がこれにあたります。
実際の使い方も今回ご紹介した2単語と同じ『Reside in』。
これはとてもフォーマルな動詞です。
英文を多く読みどの様な使われ方をしているか確認をしてみるのも面白いのではないでしょうか。