日本語の中で「バトル」という言葉はよく使われます。
子どもたちもキャラクターゲームなどで「バトルしよう」と言っていますよね。
それでは元の英単語“battle”はどういう意味なのでしょか。
また、同じ“戦い”を表す“fight”とはどのように使い分けるのでしょうか。
この記事では、“fight”と“battle”の違いを分かりやすく説明していきます。
「fight」とは?
日本語では「頑張れ」という意味で使われることも多い「ファイト」ですが、英語本来の意味は「戦い、けんか」です。
つまり応援としての意味は持っていません。
また、名詞として使う他、「戦う」という意味の動詞として使うこともできます。
“fight”のポイントは、「友達とけんかした」など、規模の小さい戦いであるということです。
また、物価上昇や風邪などの「嫌な状況と戦う」という使い方もできます。
「fight」の使い方
A. We fought on the street. (私たちは道でけんかをした) B. They always do fight. (彼らはいつもけんかをする) A. が動詞としての基本的な使い方です。
過去形が“fought”となるところに気をつけてくださいね。
一方でB. は名詞として使っています。
“hard fight”“severe fight”のように形容詞と組み合わせることもできますよ。
「battle」とは?
“battle”は規模の大きい戦い、あるいは組織的な戦いを指しますが、特に決着をつけることが目的の戦いを表すことが多いです。
「暴風雨」「豪雪」など自然の脅威と戦う、という場合にも使うことができます。
また、“battle”も動詞として使うことができ、その場合は「戦う」という意味になります。
日本語で「バトル」というと「けんか」に近いニュアンスですが、英語の場合は違うので注意してください。
大規模な戦いを指す単語なので、基本的に個人間のけんかについては使いません。
「battle」の使い方
A. He battled with a heavy snow. (彼は豪雪と戦った) B. I learned about Battle of Nagashino. (私は長篠の戦いについて学んだ) A. は動詞としての“battle”の使い方です。
「?と戦う」という文を作るときは“with”や“against”を使います。
B. は名詞としての“battle”ですが、固有名詞なので大文字になっています。
「fight」と「battle」の違い
一言でまとめるなら、2単語の差は戦いの規模の違いです。
個人的な戦いにも使える“fight”と、規模が大きな“battle”ですね。
ちなみに更に規模が拡大した戦いは“war(戦争)”と言いますよ。
また、どちらも名詞・動詞ともに存在します。
まとめ
「戦い」という意味の“fight”と“battle”について見てきました。
日本語ではあまり注目しない規模の違いですが、英語では別の単語になるので面白いですね。
どちらも日本語の「ファイト」や「バトル」とは少し意味がずれているのでお気をつけください。