パンがなければブリオッシュを食べればいいじゃない!
この記事では、「デニッシュ」と「ブリオッシュ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「デニッシュ」とは?
日本では広島県広島市に本社をおく老舗パンチェーン『アンデルセン』で販売開始されたのが始まりとなりました。
アンデルセンの名前から想像される通り、デンマーク由来のパンになります。
しかし当のデンマークではオーストリア・ウィーンから伝わったパンだとも言われます。
クロワッサンと同じ生地で作られる事も多く、バターや牛乳がたっぷりと使われているにも関わらず口当たりの良さからしつこくないのが特徴だと言えるでしょう。
「ブリオッシュ」とは?
16世紀フランス・ノルマンディー地方発祥でバゲット類と並んで一般的なパンだと言っていいでしょう。
近年では日本でも発酵バターブームからより上質なブリオッシュがコンビニやドラッグストアで低価格で販売。
甘い具の入ってない菓子パンの一種類として浸透しつつあります。
中世ではその甘さから菓子・ケーキ類として扱われました。
フランス革命時にマリーアントワネットを卑しめる流言として使われた「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」はその代表例とも言えるでしょう。
「デニッシュ」と「ブリオッシュ」の違い
「デニッシュ」と「ブリオッシュ」の違いを、分かりやすく解説します。
「デニッシュ」はオーストリア・ウィーン発祥、デンマーク=ノルウェーで拡散されて発展、進化を遂げました。
「ブリオッシュ」はフランス・ノルマンディー地方発祥のパンです。
酪農が盛んな国・地域で発展したのが共通項だと言っていいでしょう。
ともに水はほとんど使わずにミルクとバター素材の持つ水分が殆どです。
より量を使うのは「ブリオッシュ」だと言っていいでしょう。
その点からはケーキにも近い存在です。
また「デニッシュ」は生地を何層にも折り込みつつバターを練り込んでいく点で口当たりの軽さは「ブリオッシュ」を凌ぎ、クロワッサンに近いと言っていいでしょう。
まとめ
端的にいえば「デニッシュ」オーストリア発デンマーク経由世界行、「ブリオッシュ」フランス発世界行と言っていいでしょう。
両者ともに水をほとんど使わず、バターやミルク、卵の持つ水分のみで発酵させて作られます。
よりバターやミルク、卵を使いリッチフレーバーなのが「ブリオッシュ」と言っていいはずです。
中世にはケーキ、菓子としての認識が強かったほど。
「デニッシュ」は成型する際に生地を何度も折り込み層を形成。
バターを練り込んでいくためにクロワッサンに似た口当たりの軽さが特徴だと言っていいでしょう。