ドラゴンボールに出てくるのは?この記事では、「アカウミガメ」と「アオウミガメ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アカウミガメ」とは?
静岡の浜岡砂丘で涙を流しながら、産卵するのは古くから多くの番組で取り上げられてきました。
日本が産卵の北限になっている事で知られています。
また愛知県名古屋市の名古屋港水族館では同種の生態研究がされており、幼生がキャベツを食べる姿を観察可能です。
既に1万匹に近く養殖放流され、生態研究が進められていると言っていいでしょう。
ウミガメ科「アカウミガメ」属を本種のみで構成しています。
古くから日本では信仰対象になっており、『浦島太郎』や現代では『ドラゴンボール』に登場。
また「亀饅頭」などの菓子のモチーフにもなっています。
また頭部のフォルムが他のウミガメよりも大きい事が特徴であり、キャラクター化される理由と言っていいでしょう。
「アオウミガメ」とは?
体色や甲羅の色がより黒に近い深い緑色系な事から「アオウミガメ」と名前がついたとされます。
日本では小笠原諸島や屋久島での産卵が有名であり、日本本土で産卵する事はありません。
「アカウミガメ」同様に本種のみで「アオウミガメ」属を構成しています。
欧米のホラー映画や日本の特撮番組で卵を食べた船員に呪いが掛けられる描写があるとおり、古くから食用とされており、15世紀いわゆる大航海時代には貴重なタンパク源として乾し肉にされていました。
『不思議の国のアリス』でも本種のスープは登場するほどです。
「アカウミガメ」と「アオウミガメ」の違い
「アカウミガメ」と「アオウミガメ」の違いを、分かりやすく解説します。
両者ともに本種だけで属を形成している違いがあります。
外観は「アオウミガメ」の方が一回り大きいもの頭部は「アカウミガメ」の方が大きいのが特徴だと言っていいでしょう。
また体色もより褐色なのが前者で後者は黒に近い濃緑青色のものが存在しています。
また日本においては両者ともに回遊自体は本土周辺でも行われていますが、実際に上陸してくるのは「アカウミガメ」の雌で産卵を目的にしたものです。
「アオウミガメ」は古くから世界的に食用とされており、肉は貴重なタンパク源、卵は珍味としてスープで食されてきました。
日本では雌の産卵を見る機会も古くから多い「アカウミガメ」は信仰対象になっていたのが大きく違う点でしょう。
まとめ
外観は「アオウミガメ」が一回り大きいもの、頭は「アカウミガメ」の方が大きいのが特徴。
また体色や甲羅が褐色系なのが「アカウミガメ」、後者は群青色を含む濃緑系になります。
日本近海は両者ともに周泳していますが、本土に上陸するのは「アカウミガメ」の雌のみです。
産卵の際に涙を流す事、そして頭が大きいフォルムから日本では古来より親しまれキャラクター化されてきたと言えるでしょう。
またそれ故に絶滅危惧種ながらも日本などで保護、研究が進み北太平洋地域では個体も増加しています。
より種の保存の観点から危険なのは「アオウミガメ」だと言えるでしょう。