「かいわれ大根」と「ブロッコリースプラウト」の違いとは?分かりやすく解釈

「かいわれ大根」と「ブロッコリースプラウト」の違いとは?違い

どちらも幼芽ではないの?

この記事では、「かいわれ大根」「ブロッコリースプラウト」の違いを分かりやすく説明していきます。

「かいわれ大根」とは?

大根の幼生、発芽直後の胚軸と子葉を食用にしたものです。

日本で本格的に定着したのは水耕栽培方法が確立された1980年代中盤以降になります。

今でこそ手巻き寿司など様々な料理に使われていますが、70年代にはスーパー等で見る機会はありませんでした。

スプラウトのはしりとなった本種ですが、その言葉は使われる事がなく「かいわれ」もしくは「かいわれ大根」の名前で消費者に定着します。

90年代に入ると水耕栽培方法からO157問題が発生。

当時の菅直人厚生大臣が会見で「かいわれ大根」を食したパフォーマンスは後世まで伝えられる事になりました。


「ブロッコリースプラウト」とは?

本格的にスプラウトという言葉が日本で定着したのはこの「ブロッコリースプラウト」からだと言っていいでしょう。

97年に米国でスプラウトブームが発生。

99年に広島県に本社を置く村上農園が各種スプラウトの生産を開始しました。

2000年代に入り2001年11月『発掘!あるある大事典』にて『ブロッコリー』がテーマで取り上げられた際に「ブロッコリースプラウト」の効能についても詳しく紹介がされました。

日曜の夜半に放送されており、当時同番組で取り上げられた商品が翌日のスーパーで欠品になるのはヨーグルトや納豆等で多々あり、本品も健康ブームの潮流に乗って一気に広まる事になりました。

米国での抗がん作用に加えて免疫力を高める食品として注目。

現在まで至るスプラウトの印象が定着したのは2001〜2002年です。


「かいわれ大根」と「ブロッコリースプラウト」の違い

「かいわれ大根」「ブロッコリースプラウト」の違いを、分かりやすく解説します。

前者は大根、後者はブロッコリーの胚軸と子葉です。

スプラウトの定義では両者共通。

広まった時期が大きく違い、「かいわれ大根」は80年代、「ブロッコリースプラウト」は2000年代に入ってからになります。

「かいわれ大根」は一時O157で生産者が壊滅的なダメージを受けました。

それが回復したのはスプラウトブームで「ファイトケミカル」の言葉が広まった事によるものです。

「ブロッコリースプラウト」2001年の情報番組で「ブロッコリー」の持つ効能特集で注目すべき「スーパーフード」として取り上げられ認知が高まりました。

まとめ

「かいわれ大根」は大根の発芽直後の子葉と胚軸であり、70年代末に水耕栽培方法が見つかり一気に消費者に浸透していく事になりました。

本種と「もやし」はスプラウトですが、スプラウトと呼ばれず「かいわれ大根」の名前で日本に定着しています。

ファイトケミカルなど酵素が注目されたのは後年のこと。

「ブロッコリースプラウト」は90年代末にアメリカでブームになり、本格的に日本で生産開始され、認知度が広まったのは2001年末から2002年のことでした。

この時期流行りの言葉であった「スーパーフード」として情報番組で取り上げられ一気に浸透したと言っていいでしょう。

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