中学校レベルの動詞である『Follow』と『Obey』。
どちらも『従う』という他動詞ですが、実際の使われ方について区別はと聞かれると難しいのではないでしょうか。
この記事では“Follow”と“Obey”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Follow」とは?
日本語でもフォロワーやフォローアップという言葉がありますので馴染みがある単語ではないでしょうか。
言語学的にこの単語は古英語で『Folgian』(あとについて行く)という意味があります。
つまり、ルールや誰かの指示、リーダーなどの後について行くというニュアンスがあります。
『言うことを聞く』という訳で理解頂くと間違いありません。
『This company rule is followed in most teams. 』(この会社の規則はだいたいのチームで守られている。<=規則の後に従ってついて行っている。)というのが代表的な例文です。
「Obey」とは?
戦争映画やアクション映画などでよく使われる単語です。
イメージの通りとても強い『従う』というイメージはありませんでしょうか? このイメージの通りで、どちらかというと『服従する』や『順守する』という全面的にルールや誰かの指示に従うという意味が『Obey』です。
例文を挙げると、『The members always obey director McDonald. 』(メンバーは常にマクドナルド取締役に従っている。=完全にマクドナルド取締役に服従している。)があります。
言語学的にはラテン語で『Ob-』(~に)と『-ey』(聞こえる)が一緒になり、『耳を傾けて聞く』という言葉が由来になっています。
より傾聴して従うと言う意味になります。
「Follow」と「Obey」の違い
この2つの違いはある物の『言うことを聞く』か『順守する』かで区別をつけることができます。
前項で挙げた通り、『Obey』の方が意味合い的には『Follow』よりも強い単語です。
もしも『Obey』という単語を聞いたり見たりした場合はかなり強い意味が込められているということを理解頂ければ間違いありません。
「Follow」の例文
・『Please do not follow Mike’s advice blindly. 』(どうかマイクのアドバイスに盲目的に従わないで下さい。)
・『I followed all the instructions given by technical support team, but it still did not work. 』 (私は技術サポートチームから貰った指示どおりにやってみたが、まだ動かなかった。 = 貰った指示に付き従ってやってみたが、まだ動かなかった。)
・『It would not profit you anything to follow what Tony mentioned. 』(トニーが言ったことに従っても何もいいことはないだろう。)
『Obey』の例文
・『We as citizens need to obey the law. 』(私たちは市民として法律に従う必要がある。)
・『Kenny obeyed without questions. 』(ケニーは否応なしに従った。)
・『Mike needs to obey his father’s opinions. 』(マイクは彼の父の意見に従う必要がある。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
『従う』にも強弱があるのが『Follow』と『Obey』でした。
実はこの二つ以外にも『Comply』や『Honor』、『Submit』などの従うという単語もあります。
それぞれニュアンスが違いますので、是非調べてみて下さい。