この記事では、「廃業」と「倒産」の違いを分かりやすく説明していきます。
「廃業」とは?
「廃業」は「はいぎょう」と読みます。
意味は「それまでしていた事業や職業をやめること」です。
主に、経営者自身がまだその商売を続けようと思えば続けられる状態で終わらせることを決定する場合を表します。
「廃業」の言葉の使い方
「廃業」は名詞として「廃業する・した」「廃業に追い込まれる」などと使われます。
「廃」は「すた(れる)」とも読み「くずれて使えなくなる」「衰えてやめることになる」という意味、「業」は「わざ」とも読み「生活のために行う仕事」という意味、「廃業」で「生活の為に行う仕事が衰えたのでやめること」になります。
「倒産」とは?
「倒産」は「とうさん」と読みます。
意味は「会社が負っている債務を履行できなかったり、支払期限が超過することで、事業を継続できなくなること」です。
会社が現在の事業を続けたくても資金繰りができずにできない場合を表します。
「倒産」の言葉の使い方
「倒産」は名詞として「倒産する・した」「黒字倒産」などと使われます。
「倒」は「たお(れる)」とも読み「立っていたものがひっくりかえる」から転じて「継続できなくなる」という意地、「産」は「子を産む」から転じて「ものを作り出す」という意味、「倒産」で「もの作りが継続できなくなる」、つまり「会社がつぶれること」になります。
「廃業」と「倒産」の違い
「廃業」は「生活の為に行う仕事が衰えたのでやめること」です。
「倒産」は「もの作りが継続できなくなる」、つまり「会社がつぶれること」です。
「廃業」の例文
「廃業」の例文は以下の通りです。
・『感染症により飲食店が廃業に追い込まれる』
・『父親の代でクリニックを廃業する』
「倒産」の例文
「倒産」の例文は以下の通りです。
・『大企業が不渡りを出して倒産する』
・『週明けに出勤したら会社が倒産していた』
まとめ
今回は「廃業」と「倒産」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。