この記事では、「反駁」と「反論」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
日々の生活の中で、使われる頻度はそうそう高くはないと考えられる言葉だと思いますので、明確な意味や違いを把握している方も多いとは言えないでしょう。
そこでこの記事では、事細かに繙いていきます。
「反駁」と「反論」の違い
最初に「反駁」(はんばく)とは、相手の意見や、異論を唱えてきた場合に、こちらも理論的に返すさまを指しております。
そして、「反論」(はんろん)の場合は、相手が述べた内容に対して、反対意見を掲げることです。
「反駁」と「反論」の使い方の違い
次は「反駁」と「反論」の使い方の違いを解説していきます。
「反駁」を使うときは、相手が主張していることや、批判に対して、理屈を持って返すことです。
「反論」を使う場合、相手の意見に対し、納得ができない際に反対の意見を述べるときに使っていきます。
それぞれの使い方の詳細を見てみることにしましょう。
前者の使い方
「リサーチした内容を持って、反駁している」
「反駁するには、それなりの根拠が必要になる」
後者の使い方
「社長の意見に反論した」
「反論する部分が見つからないほどに、完璧なビジネスプランだった」
「反駁」と「反論」の英語表記の違い
続きましては、「反駁」と「反論」の英語表記の違いを取り上げます。
「反駁」を英語にすると、“Refutation”となります。
一方、「反論」を英語表記にしてみると、“Counterargument”です。
例文も書いてみます。
前者の例文
“When I refuted with the achievements, I was relegated”(実績で反駁したところ、左遷されてしまった)
文法により、“refuted”を使用しております。
“To refute, you need something to convince the other person”(反駁するには、相手を納得させるものが必要なんだ)
こちらも、“refute”を使っています。
後者の例文
“Even if this argues, the upper management will squeeze”(こちらが反論しても、上層部は握りつぶすだろう)
文法で、“argues”を使いました。
“When I argued with the critics, they liked it for some reason. ”(評論家に反論したところ、何故か気に入ってもらえた)
こちらは、“argues”を使っております。
「反駁」の意味
ここでは改めまして「反駁」(はんばく)の意味をご説明致します。
「反駁」とは、自分以外の人間が主張する内容や、批判などに対して、こちらから理論的且つ的確な内容を持って返していくことです。
「反駁」の使い方
次に「反駁」の使い方について解説します。
「反駁」を使う際は、他人が批判してきたり、考えている意見などを、飲み込めないと判断したときに、的確な理屈を持って対応するときのことなどを、表現するときに使います。
それでは使い方を書いていきます。
「仮定や仮説を持って、反駁したところ、考えるから待ってくれとのことでした」
「反駁するために、必要だと思われることを、メモしている」
「反駁」を使った例文
この項目では、「反駁」を使った例文を書いていきます。
・『生徒に反駁され、先生がタジタジになっている』
・『反駁するには、内容をガッチリと固める必要があるだろう』
・『反駁しても相手にしてもらえなかった』
・『会社のやり方に反駁するには、売り上げで結果を出さなくてはいけない』
・『反駁できないほどに、相手は用意周到だった』
「反駁」の類語
「反駁」の類語を解説していきます。
「反駁」の類語としては、「論戦」(ろんせん)や「激論」(げきろん)、「抗議」(こうぎ)などです。
意味は、非常に熱気のあるトークバトルを指したり、異議を唱えることになります。
「反駁」の対義語
それでは「反駁」の対義語を取り上げます。
「反駁」の対義語としては、「同調」(どうちょう)や「同じ意見」、「共鳴」(きょうめい)になります。
意味の方は、相手に対して、心から同じ意見だと認識して、合わせることです。
「反論」の意味
ここでは「反論」(はんろん)の意味をご説明致します。
「反論」は、相手が理屈などを持って論じている内容や納得できないことに対して、こちらは反対だと述べることです。
「反論」の使い方
次の項目において「反論」の使い方を解説していきます。
「反論」を使うときは、相手の意見に反対するときや、反対意見を表現したいときに使うものです。
詳細を書きます。
「会議で決まった内容に、反論したところ、また会議の方をしてくれることになりました」
「データ内容に対して、反論する」
「反論」を使った例文
続いては、「反論」を使った例文を書きます。
・『反論する場を与えられたので、自分の意見を伝えようと思います』
・『反論するのも、結構な体力を消耗する』
・『こちらが反論したところ、相手は不機嫌になってしまった』
・『反論する部分が見つからないほどに、完全無欠な状態でした』
・『フェラーリが一番という意見に、反論してみました』
「反論」の類語
ここでは「反論」の類語を取り上げてみましょう。
「反論」の類語としては、「応酬」(おうしゅう)や「反対」(はんたい)、「抗弁」(こうべん)になります。
意味は、相手に対して反抗意志を示したり、自分の反対意見を述べていることを表現することになります。
「反論」の対義語
最後に「反論」の対義語の方を、説明します。
「反論」の対義語として考えられるのは、「同意」(どうい)や「支持」(しじ)、「賛同」(さんどう)などになります。
これらの意味は、同じ意見を持ちながら、賛成することです。
まとめ
まとめは、「反駁」の場合、相手の主張や批判などに対して、理論的且つ的確な内容で返すことです。
「反論」の方は、相手が論じていることや、異論を唱えた場合に、反対の意見を相手にぶつけるときに使われます。