この記事では、「捉われる」と「囚われる」と「捕われる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「捉われる」とは?
「捉われる」は「とらわれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「絡めてまとめられる」という意味で、秩序なくひっくるめて一つにされることです。
2つ目は上記から転じて「ものごとに束縛される」という意味で、あるものごとに時間や手間がかかっている状態のことです。
上記に共通するのは「絡め取られる」という意味です。
「捉われる」の使い方
「捉われる」は動詞として「捉われる・捉われた」と使われたり、副詞として「捉われて」と使われたりします。
基本的に、あるものごとに巻き込まれることや、束縛されたりすることに使われる言葉です。
「捉われる」の例文
・『クレーマーへの対応に捉われてしまい、他の業務が進まない』
「囚われる」とは?
「囚われる」は「とらわれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人に拘束されて牢屋などに入れられる」という意味で、閉じ込められて出られない状態にされることです。
2つ目は上記から転じて、「一つの価値観や考え方などに拘束される」という意味で、固定された考え方に束縛されて、他の考え方ができない様子のことです。
上記に共通するのは「束縛される」という意味です。
「囚われる」の使い方
「囚われる」は動詞として「囚われる・囚われた」と使われたり、副詞として「囚われて」と使われたりします。
基本的に、固定した場所に閉じ込められることや、一つの考え方に拘束されることに使われる言葉です。
「囚われる」の例文
・『上司が古いやり方に囚われているので業務改善ができない』
「捕われる」とは?
「捕われる」は「とらわれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「逃げられない様に手で握って押さえられる」という意味で、逃げようとしてつかまえられることです。
2つ目は上記から転じて、「つかまって拘束されること」という意味で、逃げない様に牢屋に入れられた李、縛られることです。
上記に共通するのは「逃げない様に拘束される」という意味です。
「捕われる」の使い方
「捕われる」は動詞として「捕らわれる・捕らわれた」と使われたり、副詞として「捕らわれて」と使われたり、名詞として「捕らわれ」と使われたりします。
基本的に、逃げたり失ったりしない様に、しっかりと押さえて固定することに使われる言葉です。
「捕われる」の例文
・『子供とドロケイしたら真っ先に捕われた』
「捉われる」と「囚われる」と「捕われる」の違い
「捉われる」は「あるものごとに巻き込まれること」「束縛されたりすること」という意味です。
「囚われる」は「固定した場所に閉じ込められること」「一つの考え方に拘束されること」という意味です。
「捕われる」は「逃げたり失ったりしない様に、しっかりと押さえて固定すること」という意味です。
まとめ
今回は「捉われる」と「囚われる」と「捕われる」について紹介しました。
「捉われる」は「絡め取られる」、「囚われる」は「閉じ込められる」、「捕われる」は「押さえて固定される」と覚えておきましょう。