「判明」と「確認」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「判明」と「確認」の違い生活・教育

この記事では、「判明」「確認」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「判明」と「確認」の違い

「判明」とは、はっきりとしていて疑う余地がなくなることです。

「確認」とは、はっきりと知覚したり、気づいたりすること、また曖昧な事柄をはっきりさせるために調べたり尋ねたりすることです。

どちらの言葉にも「はっきり」という意味が含まれていますが、それぞれの言葉が持つ意味は異なります。

「判明」は、はっきりわかるという意味です。

咳が激しく出る原因には、単なる風邪やインフルエンザなど、さまざまなものがあります。

咳が出るというだけでは、何が原因なのかわかりません。

なぜ咳が出るのかは、病院で検査をしてもらえばはっきりとします。

検査の結果、風邪あるいはインフルエンザだとかわかれば、咳が出る原因が「判明」したということができます。

検査で調べているので、原因に疑う余地はありません。

なぜ咳が出るのかわからなかった状態から、はっきりわかる状態になりました。

このように、はっきりとわかること、明らかになることを意味しています。

「確認」は、はっきりさせるために調べることです。

咳が出ることで考えてみると、はっきりさせるための方法には、組織を採取して検査する、体の状態を診る、症状を詳しく聞くなどがあります。

そうして現インgあはっきりとして、医師は原因を認めることができます。

こういった、調べたりして認めることが「確認」です。


「判明」と「確認」の使い方の違い

前者の言葉は、疑う余地なく理解すること、疑う余地なくわかることに使用をします。

後者の言葉は、調べたり尋ねたりして、確かでないことを確かなものにして認めることです。

「認める」という意味まで含んで使用をします。


「判明」と「確認」の英語表記の違い

「判明」は英語で“turned out”などと表現をします。

「確認」は英語で“confirmation”と表現をします。

「判明」の意味

「判明」とは、疑う余地がなくなること、疑う余地なくわかることです。

何となく体が重いな、体がしんどいなと感じていたとします。

「なんか変だ」ということはわかりますが、なぜ変なのかははっきりしていません。

体が重かったりしんどかったりするのには、何か原因があるはずです。

しかし、この時点では原因がわかっていないので、「原因が判明した」とはいえません。

原因をはっきりさせるために病院に行って検査をしてもらいました。

そこで、がんであることがわかりました。

いろいろな角度から検査をしているので疑う余地がありません。

この時点で、疑う余地がない状態になったということができます。

はっきりとわかった状態です。

「なんだか怪しい」「もしかしたらこうかもしれないし、ああかもしれない」といった状態がなく、はっきりとするさまを「判明」は意味しています。

「判明」の使い方

身元がわからなかった人の身元がわかった、ウイルスに感染していたことがわかった、結婚していないと思っていた人が結婚していたとわかったなど、はっきりわかることに使用をします。

「この人の身元がわからないけど、もしかしたらそうかな」といった疑問が残るような事柄には使用せず、「この人の身元はこうだ」と断定できるような事柄に使用をします。

「判明」を使った例文

・『検査の結果、乳がんであることが判明した』
・『犯人はペットの犬であることが判明した』
・『遺伝子検査の結果、父親が判明した』
・『好きなおにぎりの具1位であることが判明した』

「判明」の類語

「明らか」が類語です。

「判明」の対義語

「疑問」が対義語です。

はっきりしていない状態です。

「確認」の意味

「確認」とは、調べたり尋ねたりして、はっきりしていないことをはっきりした状態にすることです。

「家の鍵を閉めたっけ」と、家を出てから思うことがあります。

この状態では、家の鍵を閉めたのか、閉めていないのかはっきりしていません。

はっきりさせるためには、一度家に戻って鍵の状態を調べてみればよいのです。

ドアノブをまわしてドアが開けば閉めていなかった、ドアが開かなければ閉めていたとわかります。

こうして「家の鍵を閉めたっけ」という状態をはっきりさせることができます。

調べて、認めているのです。

これを「確認」といいます。

宅配便の配達員さんによっては、荷物の受け渡しの際「住所や名前を確認してください」ということがあります。

配達員さんでもたまには間違いをして、本来届けなければならない家とは別の家に荷物を持って行ってしまうことがあります。

こういったことを防ぐために「確認」が大切です。

届け先の住民に住所や名前を調べてもらえば、この家で間違いはないかということがはっきりとします。

配達員さんにとってはっきりしていなかったことが、はっきりとしたのです。

この言葉は、自然とわかるという意味なのではなく、調べたり尋ねたりした結果、はっきりとわかることを意味しています。

放置していたら自然とわかったという意味ではありません。

そして、調べたり尋ねたりした結果を、認めるという意味も含まれています。

近くをしたり、気づいたりすることです。

「確認」の使い方

鍵が閉まっているか見てみる、住所があっているか調べる、気になっていた商品が入荷したか調べる、無事なのか連絡してみるなどの行動をした結果、はっきりとわかって認めることの意味で使用をします。

「もしかしたらこうかな?いや、別の可能性もあるかもしれない」など曖昧だったものが、調べたり尋ねたりして曖昧でない状態になることをいいます。

「確認」を使った例文

・『あなたの名前はこの漢字であっているか確認をお願いします』
・『すべての人に確認の連絡をする』
・『店舗に出かける前に在庫状況を確認する』
・『竹串を刺して火が通っているか確認する』

「確認」の類語

「確かめる」が類語です。

「確認」の対義語

「曖昧」が対義語です。

まとめ

2つの言葉は「はっきり」という意味が似ていますが、意味合いが違います。

一方は明らかになること、もう一方は調べるなどしてはっきりさせて認めることを意味しています。