この記事では、「鉄琴」と「木琴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鉄琴」とは?
「鉄琴」とは長さの異なる金属の板を鍵盤のように並べてバチで叩いて演奏する打楽器です。
鉄琴の鉄は鉄鉱石から作られる金属としての鉄を指す言葉ではなく、金属全般を指す言葉として使われています。
現在市販されている鉄琴の材質はアルミニウム合金が多いです。
金属だけあって硬いので叩くことで出る音が長く響き、澄んだ音色をしています。
また金属は物質的に安定しており湿気などの影響も受けにくいので、環境などで音にブレが生じにくいのも特徴です。
「木琴」とは?
「木琴」とは長さの異なる木製の板を鍵盤のように並べバチで叩いて演奏する打楽器です。
木材になる木にも様々な種類があり、それらの持つ木材としての硬さや性質によって音の響きは変わります。
木材の種類が違うと出る音も違ってくるので、基本的に一つの木琴は一種類の材木で板の長さを変えて作るものです。
楽器としての音色も木材によって違いはありますが響きが少なくこもったような音になります。
硬い木材を使っても澄みきった音にはなりませんが、代わりに柔らかい印象を与えるのが特徴です。
「鉄琴」と「木琴」の違い
「鉄琴」と「木琴」の違いを、分かりやすく解説します。
金属の板を鍵盤のように並べた打楽器が「鉄琴」で、木製の板を鍵盤のように並べた打楽器が「木琴」です。
「鉄琴」の音色は長く響く澄んだ音色ですが、「木琴」の音色はややこもり気味な柔らかい音色になります。
また「鉄琴」に使われる材料となる金属はあまり種類が多くありませんが、「木琴」は材木に多くの種類がありそれによって音の印象も変わるので似た木琴でも音が違うこともありえるでしょう。
まとめ
「鉄琴」と「木琴」は素材が金属か木材かというのが分類としての違いですが、その材質の違いが楽器としての音や特徴にも大きな差を生んでいます。
そのため両者は上下関係ではなく演奏する曲次第でどちらが適しているかが異なるので、曲に合わせて使い分けられるという関係です。