「逐次通訳」と「同時通訳」の違いとは?分かりやすく解釈

「逐次通訳」と「同時通訳」の違いとは?違い

この記事では、「逐次通訳」「同時通訳」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「逐次通訳」とは?

記者会見や商談といった場面でよく使われている通訳形式が「逐次通訳」【ちくじつうやく】です。

言葉を発する者のテンポに合わせて、聞き手に内容が分かりやすく伝わるよう耳で聞きながら伝える方法を指すわけです。

話し手の言葉の意図に注目するのが大事な通訳方法であり、通訳者は話し手が発した言葉の後に訳して伝えます。

交互に話すため少し時間がかかりますが、機材や孤立できる部屋などは必要ありません。

通訳者の声がリアルに耳へ届く場所で通訳者は言葉を聞き、日本語にするのもこの通訳のやり方になります。


「同時通訳」とは?

外国語を話す人に合わせて通訳する方法を「同時通訳」【どうじつうやく】といいます。

今まさに目の前で繰り広げられる試合中継するときに使われている形式です。

スポーツの他にも政治家や専門家が知識を伝える講演会でも使われている方法であり、その場で話し手が話す内容を忠実に日本語へ訳して伝えるのが仕事になります。

通訳者は、話し手の言葉を正しく聞き取り、分かりやすく伝わるように訳してマイクに向って話すのです。

話し手の言葉をしっかり把握できるよう耳にはイヤホンをハメて通訳します。


「逐次通訳」と「同時通訳」の違い

「逐次通訳」「同時通訳」の違いを、分かりやすく解説します。

順を追いながら話し手の言葉を日本語にして伝えるのが「逐次通訳」であり、交互に話す方法になります。

そのため、話し手の話す長さを読み取り、話の流れを一旦止めてから通訳するやり方です。

少しテンポは鈍りますが、話し手の言葉をしっかり理解し、時間をかけて日本語にしてから伝えるところが魅力になります。

もう一方の「同時通訳」は話し手が話す言葉を耳にはめたイヤホンで聞きながら日本語にして、聞き手に正しく伝える通訳形式です。

たいていは2人以上でチームになり、15分程度で交代します。

長時間行われる会議でよく使われている方法であり、別室で通訳者が話し手の声を聞いて通訳していくわけです。

この方法であればリアルタイムに多くの情報や言葉を伝えられますし、聞き手もテンポ良く内容が聞ける利点があります。

まとめ

通訳形式を表すものですが、通訳の仕方やテンポの良さ、必要な機器などに違いがあります。

通訳の公式HPや専門家を育成する学校のサイトで比べてみるといいでしょう。

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