「無駄話」と「雑談」はいずれも会話に関する言葉ですが、詳細な意味合いが異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「無駄話」と「雑談」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無駄話」とは?
「無駄話」は「むだばなし」と読む言葉で、「役に立たない会話」「有益でないおしゃべり」を意味します。
「無駄」には「無益」や「役に立たないこと」や「何かをおこなう甲斐がないこと」という意味があり、「話」は「言葉を交わすこと」や「会話」「話題」などの意味が含まれています。
「雑談」とは?
「ざつだん」と読む「雑談」は、「混じる」「まとまりのない」といった意を示す「雑」 と、「語る」「話す」などを表す「談」が組み合わさった熟語です。
「とりとめのない話」や「色々な内容の事柄を気軽に会話すること」を意味します。
なお、古くは「ぞうたん」や「ぞうだん」とも呼ばれていたようです。
「無駄話」と「雑談」の違い
「無駄話」と「雑談」が持つ共通の意味合いは「特に決まった話題があるわけではない、とりとめのない話」だとされていますが、以下のような違いがあります。
「無駄話」は「時間の無駄と捉えられるような役に立たない話」という意味合いが強く、どちらかというとネガティブなニュアンスで使用される傾向があります。
一方、「雑談」は「社交のための会話」という意味合いもあり、「気軽な息抜き」や「その環境の雰囲気をより良くするもの」といったニュアンスで用いられています。
「無駄話」の例文
「無駄話」は「無駄話する」のように使われるのが一般的です。
ビジネスや教育分野をはじめとした様々な場面で用いられています。
・『休み時間に友達と無駄話する』
・『無駄話している時間はない』
「雑談」の例文
「雑談」は「雑談する」や「雑談に加わる」などのように使用します。
こちらも様々な分野で使われている言葉です。
・『昼休みに同僚と弁当を食べながら雑談する』
・『クラスメイトたちの雑談に加わる』
まとめ
「無駄話」は「有益ではない会話」を示し、「雑談」は「様々な内容の事柄を気軽に会話すること」を示します。
「無駄話」が消極的なニュアンスで用いられることが多い点についてもチェックしておきましょう。
ぜひ参考にして、言葉の違いを理解してください。