メダカの兄弟は5000種類?
この記事では、「ヒメダカ」と「黒メダカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヒメダカ」とは?
黒色の色胞を欠いているために、一見“アルビノ”と混同されがちですが、黄色素胞は所有しているために、それが基色となるオレンジや朱色の体色が発現。
緋色からヒメダカと名付けられています。
「黒メダカ」とは?
メダカの一種類で原種に近い品種になります。
その名前からペットショップで市販されているいわゆる“ブラック”系のベース品種と思われがちですが、他の色を冠に頂いた「ヒメダカ」「青メダカ」「白メダカ」など殆どの改良メダカの祖だと言っていいでしょう。
「ヒメダカ」と「黒メダカ」の違い
「ヒメダカ」と「黒メダカ」の違いを、分かりやすく解説します。
原種である「ミナミメダカ」を人工的に繁殖させたもの、若しくは地域によっては野生に存在しているメダカを「黒メダカ」と呼ぶ事も多いと言えるでしょう。
「ヒメダカ」は「黒メダカ」の人工飼育中に生まれた突然変異にあたります。
色は黒の色素細胞が無くなったために黄色、オレンジ色が強く発現する場合が多いと言えるでしょう。
このためその特性をより強化して、金魚の様に赤味が強くなった品種「緋赤メダカ」や「楊貴妃メダカ」が現在では鑑賞用に普及しています。
「黒メダカ」はその名前からブラック・黒系の改良メダカの祖と思われがちですが、その実そうではありません。
前述したの「ヒメダカ」以外にも「青メダカ」や「白メダカ」等が存在。
同種の突然変異において生まれた種が原種となり、改良されていく事になりました。
500以上にのぼる改良メダカ全体の祖が正しい認識だと思われます。
まとめ
「ヒメダカ」は「黒メダカ」の黒色色胞を突然変異で欠いた品種です。
黄色色胞を持っているところがアルビノとの大きな違いだと言っていいでしょう。
掛け合わせる事でより黄色、オレンジ系の色味を増した品種の祖になっています。
「黒メダカ」は原種「ミナミノメダカ」に限りなく近い品種で人工環境で飼育されたもの。
広義的には黒っぽい野生のメダカを指すこともあります。
全ての「改良メダカ」の祖とも言うべき存在で本種の突然変異から掛け合わされて生まれた品種も多々存在しているほどです。