マッサマンの次は宮廷カレーが流行?
この記事では、「パネーンカレー」と「レッドカレー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パネーンカレー」とは?
タイ王国におけるかつてのアユタヤ・トンブリー・チャクリー各王朝でも食べられていた宮廷料理の1つだとされます。
タイのカレーでは珍しいもったりとしたカレースープが特徴的。
「レッドカレーペースト」にスパイス、香草と緑豆を加えて独自の「パネーンカレーペースト」が作られます。
緑豆とココナッツミルクの甘みが辛みを中和。
甘辛くコク旨でとろみのあるスープからタイカレーらしからぬカレーの印象を持たれる方も多いと思われます。
「レッドカレー」とは?
日本でも現在では「レッドカレーペースト」を使用して作られて手軽に食べられる様になりました。
特徴的なのは赤唐辛子を主体とした辛みとその汁の色だと言っていいでしょう。
辛味のレベルは「グリーンカレー」の次と評価されるのが一般的です。
それでいてココナッツミルクや砂糖による甘みも感じられる複雑な味わいが特徴だとも言えます。
日本のカレーとは違うサラサラ感のある汁はタイカレーを象徴したものと言っていいでしょう。
「パネーンカレー」と「レッドカレー」の違い
「パネーンカレー」と「レッドカレー」の違いを、分かりやすく解説します。
「パネーンカレー」はドロドロとしたとろみがあるタイカレーでは珍しいタイプです。
一方の「レッドカレー」はタイカレーの象徴とも言えるサラサラと水っぽいのが特徴だと言えるでしょう。
しかし「パネーンカレー」のベースは「レッドカレーペースト」によるものでした。
「パネーンカレーペースト」は「レッドカレーペースト」に数種類のスパイスや香草、乾燥緑豆を足して作られています。
ベースは共通ですが味の違いは顕著。
前者は辛さがマイルドなものでコクと旨みが重視されていると言っていいでしょう。
後者はやはり唐辛子の鮮烈な辛みが特徴だと言えます。
まとめ
「パネーンカレー」はタイ王国中部に伝わるカレーです。
アユタヤ等かつての王朝の宮廷料理だったとも言われています。
タイカレーらしからぬ辛みが抑えられたコクがある旨さが特徴だと言っていいでしょう。
「レッドカレー」は00年代のタイ料理ブームで日本に完全に浸透。
それは静岡県に本社を置く『いなば食品』がタイ法人で生産した缶詰を輸入した「レッドカレー」が人気を呼び、一時店頭から姿を消した事からでも明らかだと言えるでしょう。
赤唐辛子をふんだんに使った鮮烈な辛みとタイのカレーらしいサラサラ感が特徴だと言えます。
「パネーンカレーペースト」のベースには「レッドカレーペースト」が使われています。
しかし風味、食感等は全く逆の方向性のカレーだと言っていいはずです。